top of page

AI時代にSDGsを掲げる違和感|サステナブル思想の構造的限界

  • 執筆者の写真: yuki kato
    yuki kato
  • 1月18日
  • 読了時間: 4分

耳障りの良い概念や思想は、世の中に数多く存在しています。


サステナブル、脱炭素、SDGs。

どれも社会的に正しく、反対しづらい言葉です。


そして近年、もう一つ強い存在感を放っているのがAIです。

業務効率化、生産性向上、人手不足の解消。

こちらも現代ビジネスにおいて、欠かせないものとして扱われています。


この二つを並べたとき、どこか噛み合っていないような感覚を覚えたことはないでしょうか?


同じ未来志向の言葉なのに、同じ方向を向いていない気がする。

その違和感は、勘違いではありません。


この違和感を整理するために、まず理解しておく必要がある前提があります。

これらはすべてビジネスモデルである、という事実です。


AIは分かりやすい存在です。

計算資源を提供し、時間を短縮し、コストを下げ、競争力を高める。

明確な価値を提供し、対価が発生する仕組みです。


一方で、サステナブル、脱炭素、SDGsもまた、思想や倫理という顔をしながら、実態は明確なビジネスモデルです。


新しい評価基準を作り、その基準に適合した企業や商品に価値を与える。

投資、補助金、認証、規制、ブランド。


新しい経済圏を形成するための設計でもあります。

ここを理解しないまま語ると、話は精神論になり、現実から離れていきます。


サステナブルや脱炭素、SDGsが前提としている世界観は、制約の受容です。

資源は有限であり、使い方には配慮が必要。

成長は管理され、循環が重視され、スピードは抑えられる。

便利さよりも、長く続けることが優先されます。


一方で、AIの発展が求めるものは加速です。

大量の計算、常時稼働、即時応答、試行錯誤の繰り返し。

止めずに回し続けることが前提になっています。


抑制を前提にしたビジネスモデルと、加速を前提にしたビジネスモデル。


この二つは、価値観の違いではなく、構造として噛み合いません。

それでも多くの企業や組織は、SDGsを掲げながらAI活用を積極的に進めています。


一見すると、先進的でバランスの取れた姿勢に見えます。

ですが、よく見ると役割が分かれている。


SDGsや脱炭素は外向きの言語です。

評価されるため、選ばれるためのストーリー。


一方でAIは内向きの装置です。

競争に勝つため、成果を出すための実務ツール。

理念は資料に書かれ、計算は現場で回り続ける。

この分業によって、矛盾は表に出にくくなっています。


AIは効率化や省エネと結びつけて語られがちですが、効率が上がることと、総消費が減ることは別問題です。

使いやすくなれば、使われる量は増える。

燃費の良い車が増えても、渋滞がなくならないのと同じ構造です。


ここでよく使われるのが、時間の先送りという考え方です。

将来はクリーンになる。

技術が解決する。

今は過渡期だ。

未来の技術革新を前提に現在のエネルギー消費を正当化する。

これは両立ではなく、判断を後回しにしている状態です。


結局私が何を言いたいのかというと、とてもシンプルな話です。


言葉の響きではなく、その意味と構造をきちんと理解して使いましょう、ということ。


矛盾した概念が同時に存在すること自体は、珍しくありません。

問題はその矛盾に気づかないまま、正しそうな言葉に思考を預けてしまうことです。


重要なのは、流行っている概念を信じるか否かではありません。


一段上から全体を俯瞰し、

これはどんな前提で作られた言葉なのか

誰にとって都合のいい構造なのか

自分はその中でどこへ進もうとしているのか

それを自分の頭で確認できているかどうかです。


メタ思考とは、賢く見せるための技術ではありません。

惑わされずに、自分の足で進む方向を見失わないための姿勢です。

言葉が溢れる時代だからこそ、構造を見る。


その上で、自分はどこへ向かうのかを決める。

私は、それが何より大切だと思っています。



〜〜〜〜ー

AI未来鑑定士 / リクルートストーリーテラー

合同会社Lepnet 代表社員 加藤勇気

応募を来させるプロの会社。

1日1000円のX投稿代行(投稿+エンゲージ活動まで対応)。

詳しくはウェブへ → https://www.lepnet.biz

コメント


〒330-9501 埼玉県さいたま市大宮区桜木町2−3 大宮マルイ 7階 アントレサロン大宮内

  • X
  • Instagram
  • Facebook
  • YouTube
  • Google Places

©2021 by 合同会社Lepnet

bottom of page