事業者の心構え2026
- yuki kato
- 1月4日
- 読了時間: 3分

AIで多重下請け問題が是正されると、あなたの仕事はどう変わるのか?
多重下請け構造は、日本の中小企業にとって長年の前提条件でした。元請けがいて、一次下請け、二次下請け、三次下請けと連なり、その末端で実際の作業を担う小規模事業者がいる。
この構造自体が悪だと言いたいわけではありません。ただ、この仕組みは情報と評価が上に集まり、現場の価値が見えなくなるという弱点を抱え続けてきました。
AIの登場は、この前提を静かに壊し始めています。
■なぜ多重下請けは成立してきたのか?
多重下請けが成立してきた理由は単純です。発注側が現場を直接見られなかったからです。
誰が、どこで、どんな品質で、どれだけの仕事をしているのか。それを把握するコストが高すぎた。だから元請けというハブが必要だった。
中小事業者は技術や労力を提供し、その代わりに営業や信用構築を元請けに委ねてきました。この分業は合理的でしたが、同時に価格決定権と評価軸を手放す構造でもありました。
■AIはどこを壊し始めているのか?
AIが壊しているのは仕事そのものではありません。評価と可視化の部分です。
進捗管理、品質評価、作業ログ、成果物の比較。これまで人間が感覚的に判断していた部分を、AIはデータとして横断的に扱えるようにしました。
発注側は、誰を介さなくても現場の実力を直接見られるようになりつつあります。つまり、中間層の役割が薄くなるのではなく、役割の定義が変わっている。
■小規模事業者の仕事は奪われるのか?
奪われる仕事と、むしろ価値が上がる仕事がはっきり分かれます。
言われた通りにやるだけの作業。代替可能で、比較しやすい仕事。これはAIと直接競合します。一方で、文脈を理解し、状況に応じて判断し、結果に責任を持つ仕事は逆に前に出てきます。
AIによって多重下請けが是正されるとは、末端が消えるという意味ではありません。末端という概念自体が消える、が近い。
■これから中小事業者に求められる立ち位置
これからの中小事業者は、下請けか元請けか、という軸では語れなくなります。
自分は何ができるのか。どこまで判断できるのか。どの工程に責任を持てるのか。これを言語化し、外に出せるかどうかがすべてです。
AIは営業代行にも、実績の翻訳者にもなります。逆に言えば、説明できない価値は存在しないのと同じ扱いになる。
■今から意識すべき実務的な変化
まず、仕事の過程を残す意識が重要になります。成果物だけでなく、考え方、判断理由、修正の履歴。これらはすべてAI時代の信用情報です。
次に、価格交渉の軸が変わります。時間単価や作業量ではなく、判断単価、再現性、事故率の低さといった指標が前に出てきます。
最後に、元請けに守られる前提を少しずつ手放すことです。怖さはありますが、同時に、正当に評価される入口でもあります。
多重下請け問題が是正されるというのは、誰かが救われる物語ではありません。構造が透明になり、価値の所在が問われ続ける世界に移行するという話です。
小規模事業者にとってそれは、淘汰ではなく、立ち位置を選び直せるタイミングでもあります。
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