AIが仕事を奪う!という言葉がズレている理由
- yuki kato
- 3 日前
- 読了時間: 3分

―恐怖ビジネスと構造理解の話―
AIが仕事を奪う。
この言葉を聞いたとき多くの人は漠然とした不安を抱く。だが冷静に見るとこの表現は事実というより演出に近い。
奪うという言葉は主体が意図を持ち、誰かから何かを強制的に取り上げる行為を指す。
しかしAIには意図も欲望もない。
あるのは設計と利用方法だけ。
つまりAIが仕事を奪うという言葉は、現象の説明ではなく感情の誘導である。
ここを理解せずに議論を始めると、現実からどんどん遠ざかる。
■AIは仕事を奪っているのか?
結論から言えば、AIは仕事を奪っていない。
起きているのは仕事の再編である。
・人間がやらなくていい作業が切り出される
・作業の自動化によって時間の価値が変わる
・人間の判断や創造の比重が増える
たとえば電卓が計算の仕事を奪ったと言う人はいない。
エクセルが経理の仕事を奪ったとも言わない。
インターネットが営業の仕事を奪ったとも言わない。
技術は仕事を消すのではなく、仕事の形を変える。
AIも同じ文脈にあるだけだ。
■なぜ奪うという言葉が使われるのか?
奪うという言葉が流行る理由は、論理ではなくビジネスにある。
・恐怖を作ると人は動く
・不安があると解決策を求める
・解決策を売ることで利益が生まれる
つまり
不安→解決策→商品
という構造だ。
AIに仕事を奪われるというストーリーは、極めて優秀なマーケティング装置である。
ここで重要なのは、
その言葉を使っている人が何を売ろうとしているか。
・AIスクール
・コンサルティング
・ツール
・講座
・顧問契約
多くの場合、答えは分かりやすい。
言葉の強さは、思想ではなく販売戦略から生まれている。
■リテラシーの差が露呈するポイント
AIが仕事を奪うと本気で信じている人には、共通点がある。
・構造ではなく感情で世界を見る
・技術を人格化する
・変化を敵として認識する
これは能力の問題というより、認識の問題だ。
AIを脅威として見る人は、自分の仕事の価値を言語化できていないことが多い。
逆に言えばAIによって代替される部分は、もともと人間がやる必然性が低かった領域とも言える。
AIは仕事を奪うのではない。
仕事の本質を暴き出す。
■AI時代に本当に起きていること
AIの普及によって起きている変化。
・単純作業の価値が下がる
・意思決定や設計の価値が上がる
・言語化できない仕事は消える
・文脈を扱える人間の価値が上がる
つまり仕事がなくなるのではなく、誤魔化しが効かなくなるだけだ。
AIは人間の代わりになる存在ではない。
人間の能力の輪郭をはっきりさせる装置だ。
だから本当に問われているのは、AIが怖いかどうかではない。
自分の仕事を説明できるかどうか。
これだけである。
■恐怖ではなく設計で語るという態度
AIが仕事を奪うという言葉は、思考停止を生む。
奪われるという前提に立つと、人は学ばなくなる。
誰かのせいにできるからだ。
だが現実はもっと淡々としている。
AIは敵ではない。
道具でもない。
環境に近い。
環境が変われば、仕事の設計も変わる。
これは歴史上、何度も繰り返されてきた。
だから本質的な問いはこうなる。
AIに仕事を奪われるかどうかではなく、AIを前提に仕事を再設計できるかどうか。
この問いに向き合えるかどうかで、AI時代の生存確率は決まる。
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