採りたい人から応募が来る求人に共通する構造とは?
- yuki kato
- 6 日前
- 読了時間: 4分

求人を出しても応募が来ない。
来ても採りたい人ではない。
この悩みは、業種や規模を問わず多くの企業が抱えています。
ただしこれは、景気や若者不足だけの問題ではありません。
数字を見ていくと、採用がうまくいかない本当の原因が見えてきます。
■有効求人倍率の推移が示す採用市場の現実
まず、有効求人倍率の過去10年の推移です。
2014年 1.09倍
2015年 1.20倍
2016年 1.36倍
2017年 1.50倍
2018年 1.61倍
2019年 1.60倍
2020年 1.18倍
2021年 1.16倍
2022年 1.28倍
2023年 1.31倍
一時的に下がった年はあるものの、基本的には1倍を大きく超えています。
これは一貫して、人よりも仕事の方が多い状態が続いているということです。
■有効求人倍率を人数に置き換えると何が起きているか?
ここで倍率を人数に当てはめて考えてみます。
仮に有効求職者が200万人いるとします。
有効求人倍率が1.30倍の場合、求人は約260万件。
1.60倍の年であれば、約320万件です。
つまり求職者1人に対して、常に1.3件から1.6件の仕事が存在している市場です。
この構造では、企業は選ぶ側ではなく、選ばれる側になります。
それでも応募が来ない理由は、別のところにあります。
■転職したい人が動けない理由
総務省の調査では転職したいと考えている人のうち、1年後に実際に転職を実行できた割合は12.7%です。
仮に転職意向者が100万人いたとしても、
実際に動くのは12万7千人程度に過ぎません。
さらに求人を見た人がすぐに応募する割合は25%。
100人が求人を見ても、75人は応募しないということです。
ここから分かるのは、求人が見られていないのではなく、見られたあとで止まっているという事実です。
■なぜ採りたい人ほど応募しないのか?
企業側が採りたい人ほど慎重です。
・どんな人と働くのか?
・入社後の日常はどうなるのか?
・自分はここで通用するのか?
この不安が解消されない限り、応募には至りません。
しかし多くの求人は、条件だけが並び、
人や空気が伝わらない構造になっています。
■テンプレート求人文章が応募を止めている
採用を改善するうえで、最初にやめるべきことがあります。
それがテンプレート求人文章です。
誰にでも当てはまる言葉は、誰の心にも刺さりません。
たとえば、未経験者大歓迎と書きながら、経験者優遇とも書く。
このダブルスタンダード的な表現は、応募者の思考を揺さぶります。
自分は対象なのか。
結局は経験者が欲しいのではないか。
この一瞬の迷いが、応募を止めます。
採りたい人を1人明確にし、その人に向けて文章を書く。
これができて初めて、求人は機能します。
■求職者の不安を取り除くオウンドメディアの役割
求人原稿だけで不安を取り除くことはできません。
そこで必要になるのがオウンドメディアです。
・現場の日常
・社員の考え方
・失敗や課題のリアル
・入社後に感じやすいギャップ
これらを継続的に発信することで、応募を迷っている層の意思決定を後押しします。
オウンドメディアは集客装置ではありません。
応募を決めるための判断材料です。
■求人は短期で成果が出ないと理解する
求人は短期施策ではありません。
1回出して終わり。
1ヶ月で結果が出ないからやめる。
この考え方では、構造的に勝てません。
転職したい人のうち、実際に動くのは12.7%。
そのタイミングで思い出される存在になっているか?
求人は信用の積み重ねであり、時間を味方につける必要があります。
■代理店やコンサルに大金を払わないという選択
ここで、あえて書いておきます。
弊社は求人のコンサルをする企業ですが、これが本音です。
求人の最適解は内製化です。
求職者が本当に知りたい情報は、
外部の代理店やコンサルには見えない場所にあります。
日々の現場の空気。
人間関係の距離感。
忙しい日のリアル。
これらは、社内にしか語れません。
もちろん弊社は、可能な限り内情に入り込み、多数の企業を支援してきました。
ただし、最終的な着地点は必ず内製化です。
外部は主役ではなく、あくまでも伴走者です。
■まとめ
採りたい人から応募が来る求人は、特別なテクニックではありません。
・誰に向けた求人かを明確にする
・不安を解消する情報を出し続ける
・時間がかかると理解する
・最終的には自分たちで語れるようになる
求人がうまくいかない理由は、人がいないからではありません。
構造を理解していないだけです。
この視点を持つことで、採用の景色は確実に変わります。
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AI未来鑑定士 / リクルートストーリーテラー
合同会社Lepnet 代表社員 加藤勇気
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