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AIの普及で気付いた多次元世界とマルチバース

  • 執筆者の写真: yuki kato
    yuki kato
  • 5月2日
  • 読了時間: 3分

■はじめに:AIが見せた次元のほころび



ChatGPTやメタバース、VR、脳波インターフェースなどの登場は、単なるデジタル進化にとどまらない。

私たちが当然のように信じていた「現実とは何か」という認識を、根底から問い直すきっかけになっている。


これまでの世界観では、空間は三次元、時間を加えて四次元。それが常識だった。

だが、AIの進化によって、人の内面世界が外部化され、共有可能になるという現象が起き始めている。

これは新たな次元が開きつつあるということではないか。





■想像の世界が他人とつながるという衝撃



思考、感情、イメージといった内的な体験は、かつては本人だけの世界だった。

しかし、AIはそれを言語化し、視覚化し、他人とつなげる手段になりつつある。


つまり、これまでは閉じられていた主観的な世界が、外部と接続可能になった。

この状態は、従来の空間概念では捉えきれない。

情報、心理、感情、意味といった非物理的要素が次元として存在しうるということ。

それが多次元という発想に近づいていく。





■マルチバースとは物理だけの話ではない



映画マトリックスでは、人類はひとつの仮想世界にインストールされていた。

しかし、現実の私たちは、誰もが独自の価値観、記憶、世界観を持っている。


まさに、一人ひとりが独立した宇宙を持っているという状態。

それらにアクセスできる手段があれば、それは宇宙間を行き来することに等しい。

人の数だけ宇宙があるというこの考え方は、物理学とは異なる意味でのマルチバースと言える。


意識、認知、記憶、共感といった概念が、新たな宇宙の単位として浮かび上がる。





■メタバースは多次元世界の雛形



多くの人がメタバースを三次元の仮想空間と捉えるが、それは一面にすぎない。

実際には、そこには空間だけでなく、時間、感情、経済、人格、記憶などが複層的に存在している。


つまり、メタバースとは複数の次元が重なり合う空間構造を持つ世界であり、

これは仮想世界の体裁を借りた多次元空間そのものとも言える。





■AIは他人の宇宙へのポータルである



AIは人の考えや感情を言語化し、再構成し、他人に伝える。

この働きは、他者の内的宇宙にアクセスする行為そのものである。


言い換えれば、AIは人と人の宇宙を接続する翻訳者であり、通訳者であり、

異なる世界同士を往来する手段になりうる。


AIによるコミュニケーションは、単なる情報交換を超えて、

異なる次元との接触を可能にしているのだ。





■おわりに:次元とは関係性の数である



次元という言葉は、空間や物理の話に限らない。

むしろ、どれだけ多様な視点や情報や感覚を扱えるか、という関係性の密度そのものを指しているのではないか。


そう考えれば、意識の中に広がる世界、他人との共感、感情の共有といった行為は、

すでに新たな次元での交流を始めていることになる。


私たちは、ただ物理的な空間に生きているのではなく、

無数の宇宙が交差する、認知的マルチバースの只中にいるのかもしれない。

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