top of page

それって寝不足なだけでは? 思い込みショートスリーパーの危うさと科学的真実

  • 執筆者の写真: yuki kato
    yuki kato
  • 5月1日
  • 読了時間: 3分

■寝ない自分、かっこいいと思ってない?


「昨日2時間しか寝てないけど平気」「ショートスリーパー体質だから大丈夫」

そんな言葉を聞いたり、SNSで見たりしたことはありませんか?もしかすると、あなた自身も言っているかもしれません。


実はその「自称ショートスリーパー」、多くの場合ただの慢性的な寝不足。しかも本人が気づかないうちに、集中力・判断力・免疫力までもが落ちている可能性があります。


今回は、思い込みショートスリーパーの危険性と、睡眠の科学的な重要性について解説します。


 

■ショートスリーパーとは?


本物は1%未満の特殊体質


ショートスリーパーとは、一般的に睡眠時間が4〜6時間未満でも健康や日常生活に支障がない人を指します。ですが、これは極めて稀な遺伝的特性によるもので、DEC2遺伝子の変異がその要因とされています。


実際には、人口の1パーセント未満しか該当しないと言われています。つまり、自分はショートスリーパーだと思い込んでいる多くの人が、単なる寝不足である可能性が高いのです。



■睡眠不足がもたらす見えないダメージ


脳機能の低下は、睡眠不足の最も顕著な影響です。特に、前頭前野の活動が落ちることで、判断力・集中力・記憶力に悪影響が出ます。これは仕事や学業のパフォーマンスに直結します。


加えて、免疫力の低下や代謝の乱れも見逃せません。風邪をひきやすくなるだけでなく、長期的には肥満や糖尿病のリスクを高めます。


メンタルにも悪影響があり、不安感やイライラ、うつ傾向が強まることも。さらに、交通事故や労災のリスクまで上昇します。




■なぜ「寝ない自分」を正当化したくなるのか


寝ていないことを美徳と捉える文化が根強くあります。長時間働くことが称賛される社会において、睡眠時間を削っている自分に価値を感じたくなるのは自然なことかもしれません。


また、成功者の逸話も影響しています。朝4時起きや3時間睡眠を誇るようなエピソードは刺激的ですが、それが自分に合うかどうかは別の話です。


さらに、アドレナリンによる覚醒感が「元気な錯覚」を生み出すことも多く、本当は脳も身体も悲鳴を上げていることに気づかないまま過ごしてしまう人もいます。




■睡眠こそが最強のパフォーマンス戦略


現在、GoogleやAppleといった大手企業では、睡眠の質を高める取り組みが進んでいます。仮眠室の設置や社員向けの睡眠セミナーなど、睡眠はもはや「休息」ではなく「戦略」です。


十分な睡眠をとっている人ほど、集中力・創造力・感情コントロールに優れ、長期的に見て成果も安定しているという研究が多数あります。


これからの時代は、寝ないことではなく、どう眠るかが問われる時代です。




■今日からできる、生活習慣の見直し


まずは、就寝1時間前にはスマホを手放すことから始めましょう。ブルーライトが脳を覚醒させ、入眠を妨げる原因になります。


また、カフェインは午後2時以降控えることをおすすめします。思っている以上に体内に残り、夜の睡眠に影響を及ぼします。


まずは1週間、7時間以上の睡眠を確保してみてください。日中の集中力や気分の安定に、はっきりとした変化が現れるはずです。




■寝ることは、自分への最高の投資


寝ないことを美徳とする時代は終わりました。今求められるのは、しっかり眠って最大限の力を発揮できる自己管理力です。


睡眠は甘えではなく、戦略的なリソースであり、未来への投資です。自分を大切にする第一歩として、まずは今日からしっかり眠ることを選んでください。


Comentarios


〒330-9501 埼玉県さいたま市大宮区桜木町2−3 大宮マルイ 7階 アントレサロン大宮内

  • X
  • Instagram
  • Facebook
  • YouTube
  • Google Places

©2021 by 合同会社Lepnet

bottom of page