MLMの営業トーク
- yuki kato
- 6 日前
- 読了時間: 4分

■MLMの勧誘トークを普通の会社でやったらクビになる
たまにこんな人に会う事がある。
話し方は流暢で、熱量もある。
でも何かがズレている。
どうやらMLM(マルチレベルマーケティング)で数年活動してきた人だった。
「この経験、ちゃんとした仕事でも活かせますよね?」
本人はそう思っている。
しかし同じことを普通の職場でやったら、たぶん3ヶ月以内に問題になる。
なぜそうなるのか?
今日はその構造を解剖してみたい。
■「断らせない」会話術の正体
MLMの勧誘で鍛えられるスキルのひとつが、相手に「NO」と言わせない会話技術だ。
オープンクエスチョンで心を開かせ、共感で信頼を積み上げ、
「将来どうなりたいですか?」という問いで相手の夢を引き出す。
そしてその夢に自分の商品・ビジネスを紐付ける。
これ自体は営業の基本に見える。
でも一般企業の営業職と決定的に違う点がある。
それは…
「相手の課題ではなく、相手の感情を標的にしている」という点だ。
BtoB営業であれ、代理店営業であれ、まともな会社の営業は顧客の業務課題を起点にする。
感情を動かすのは「手段」であって「目的」ではない。
MLMで培われた手法はこれが逆転している。
感情を動かすことが目的になり、課題解決は後付けになりやすい。
この設計のままで取引先に向かうと、何が起きるか?
「あの人、なんか気持ち悪い」という印象が生まれる。
論理ではなく、動物的な違和感として。
■「上を目指せ」という文化は組織では機能しない
MLMの中では「夢を持て」「稼げるようになれ」「ランクアップしろ」という言葉が飛び交う。
個人の上昇志向を燃やすことが、活動の推進力になっているからだ。
これを一般企業に持ち込むとどうなるか?
会議で「私はもっと上のポジションを狙っています」と宣言する。
先輩の仕事ぶりを「あの人は上を目指していない」と評価する。
チームの合意より自分の成果を優先する動きをする。
組織では「空気の読めない人」認定される行動である。
なぜか。
会社というのは、個人の欲望を横に置いて、顧客や組織の目標に向かって調整しながら動く場所だからだ。
MLMの「自分の夢を語れ」という文化は、外に出た瞬間に自己中心的に見える。
これは本人の性格の問題ではなく、環境が作った認知の歪み。
■「仲間を増やす」が刷り込まれると、どうなるか?
MLMの収益構造上、人を勧誘することは義務に近い。
だから活動者は無意識に「この人を仲間にできないか」という視点で人と接するようになる。
一般の職場でこの視点が抜けないとどうなるか?
取引先との雑談の中で、転職や副業の話を振ってしまう。
社内の飲み会で、自分のビジネスの話を自然に混ぜ込む。
新入社員を「育てたい」という名目で囲い込もうとする。
本人には悪気がない。むしろ「喜ばれると思っている」。
でもこれは、人間関係を「資源」として見る習慣から来ている。
そしてその習慣は、周囲に察知される。
敏感な人ほど早く気づく。
「あの人と話すと何か売られる気がする」という印象は、一度つくと消えない。
■それでも本物のスキルは確かに存在する
ここまで読んで、「じゃあMLMで培ったものは全部ゴミなのか」と思うかもしれない。
そうではない。
断られ続けても立ち上がれるメンタルの強さ。
初対面でも臆せず話しかけられるコミュニケーション能力。
自分でスケジュールを組んで動く自律性。
これらは本物だです。
伸ばす価値がある。
問題は「やり方」ではなく
「設計思想」にある。
相手の感情を操作するのではなく、相手の課題を解決する側に立つ。
仲間を増やすのではなく、信頼を積み上げる側に回る。
夢を語るのではなく、価値を証明する行動をとる。
この転換ができた人間は、採用市場でも現場でも、かなり強い。
MLMにいた時間が無駄だったわけじゃない。
ただ、外に出るなら「設計」を変える必要がある。
桜もそろそろ満開になる。
改めて自分の事を考えてみてはどうだろうか?
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