自分に害をなす人を近づけない方法 人生のクオリティは誰と関わるかで決まる
- yuki kato
- 6月24日
- 読了時間: 4分

食べるものが体をつくるように、関わる人が人生をつくる
人は、誰かと関わらずには生きていけない。
仕事もプライベートも、人間関係がすべての土台になる。
食べるもので体がつくられるなら、
関わる人で思考や感情、ひいては人生そのものがつくられる。
だからこそ、「誰と関わるか」は、何をするかよりも重要だ。
良い人と関わろう、という話はよく聞くけれど、
実はそれ以上に大事なのが
自分に害をなす人を、近づけないことなのだ。
■関わるべきでない「やばい人」とは誰か?
私がこれまでの人生や仕事で出会ってきて、
これは危険だなと思った人の共通点がある。
▷わかった風な自称情報強者
自信満々に話すけど、よく聞くと中身が浅い。
対話ではなくマウントを取りたいだけ。
反論されると機嫌を損ねるか、黙り込む。
▷偏った思想を持ち、柔軟性がない人
意見が違うだけで、人格否定をしてくる。
正義の側に立つことで、他人を攻撃することに快感を覚えている。
共感よりも支配欲が強い。
▷他責思考に気づいていない人
うまくいかない原因を、常に他人や環境のせいにする。
改善しようという意思よりも、
「私は悪くない」の主張にエネルギーを使っている。
こうしたタイプは、本人に悪意がなくても
結果的に周囲の成長や行動を妨げてくる。
一緒にいて疲れる。
言葉にしにくい違和感が、ジワジワと消耗を起こす。
これは、人生レベルで遠ざけるべき存在だ。
■では、そんな人をどう遠ざけるか?
ポイントは「排除する」のではなく、
「自分の環境を整える」ことで、自然と寄ってこなくすることだ。
1. 自分の価値観を明確に言語化しておく
対話を重視する
柔軟な人が好き
自責で動ける人がいい
こうした価値観を普段から発信しておくと、
ズレた人は自然と距離を取るようになる。
SNSでもリアルでも、
言葉にしない価値観は、伝わらない。
自分が何者かを明らかにすることは、
誰を呼び寄せ、誰を遠ざけるかを決める行為でもある。
2. 話が通じる人にだけ時間と労力を使う
エネルギーは有限だ。
通じない人に説得を試みるのは、時間の浪費でしかない。
話がかみ合わない
指摘しても逆ギレされる
対話にならず、正しさの押し付けになる
そう感じたら、さっと引く勇気が必要。
関係を切るのではなく、関係の濃度を変える。
話が通じる人と、深く向き合えばいい。
3. 境界線を引く(バウンダリーを持つ)
はっきり言葉にしなくても、
「ここから先は入ってこないでください」という空気を持つ。
連絡頻度を調整する
返信をあえて遅らせる
話題に踏み込ませない
冷たいように見えるかもしれないが、
これは自分の心と人生を守るための技術だ。
関係はつくるものでもあり、整えるものでもある。
沈黙と距離は、最強の防御になる。
■この判断力を支えるのが「メタ認知力」
ここで重要なのが、
自分を一歩引いて見つめる力=メタ認知。
感情に流されず、自分の言動や思考を観察し、
ズレや暴走に気づける力だ。
今の私は怒っている?焦っている?
なぜこの人に違和感を感じるのか?
この会話の目的は通じ合うこと?それとも支配したいだけ?
こうした問いを自分に投げかけられる人が、
人間関係の判断を間違えにくい。
■注意:自称メタ認知という落とし穴
ただし、ここにも落とし穴がある。
それが「自称メタ認知」の状態だ。
自分は冷静に見れてると過信している
感情的になった時にそれを自覚できていない
反論や指摘を「否定された」と受け取ってしまう
こういう人ほど、自分はちゃんとしてると思い込み、
周囲を見下すか、攻撃的になる。
■自称にならないためのセルフチェック
以下の質問に、素直に答えてみてほしい。
1. 最近、自分のミスに気づいて修正したことがあるか?
2. 他人からの指摘に「なるほど」と思えたことがあるか?
3. 自分の意見を、目的に応じて修正できるか?
4. 感情的になったとき、「今、私は荒れてるな」と自覚できるか?
5. 世界を「正解探し」ではなく、「探求の旅」として見れているか?
多くがYESであれば、あなたのメタ認知力は育っている。
■賢者は愚者に学ぶ。では、愚者とは誰か?
私は賢者だと言いたいわけではない。
でも、この言葉を知り、考えた時点で、
少なくとも「学びを止めている人」ではないと思っている。
愚者とは、自分がわかっていると信じて疑わず、
他人の声をシャットアウトし、
自分の誤りを一切認めない人だ。
つまり、愚かさを自覚できる人は、すでに愚者ではない。
■自分の人生は、自分の在り方で守る
人生は、「何をするか」より「誰と関わるか」で決まる。
人間関係は環境であり、習慣であり、人生そのものだ。
自分を守るとは、自分の時間とエネルギーを
誰に使うかを、しっかり選ぶこと。
優しさと迎合は違う。
理解と妥協も違う。
関係性を選べる人が、
自分の人生を選べる人なのだ。
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