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小規模事業者がAIでアプリを作る方法 その二

  • 執筆者の写真: yuki kato
    yuki kato
  • 9月29日
  • 読了時間: 3分
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■ まずは「やりたいこと」を言語化する


AIにアプリを作らせるための最初のステップは、専門用語ではなく「やりたいこと」をはっきり言語化することです。


たとえば、

「予約を受け付けて、カレンダーで確認できる仕組みが欲しい」

「スタッフが入力した勤怠を一覧にして、自動で集計したい」

「お客様に会員登録してもらい、マイページで履歴を見られるようにしたい」


こうした要望を自然な言葉でAIに伝えれば、仕様を理解したうえでコードや構成案を提案してくれます。大事なのは「目的」と「欲しい機能」を具体的に書き出すこと。これがそのまま設計図になります。




■ AIによるコード生成の流れ


次に、ChatGPTやClaudeといった生成AIに対して、先ほどの要望を入力します。


例:「顧客が予約できるフォームと、管理者が予約を確認できる画面を持つウェブアプリを作りたい。フロントエンドはHTMLとJavaScript、バックエンドはFirebaseを使いたい。」


するとAIは、フォーム部分のHTMLコード、予約データを保存するためのFirebase連携コード、管理画面用のJavaScriptなどを提示してくれます。


最初はコピー&ペーストで動かすだけで十分。思った通りに動かなければ「ここはこう直してほしい」と再度AIに指示すれば修正案を提示してくれます。




■ ノーコード・ローコードとの違い


よく比較されるのが「ノーコードツール」です。確かに、GlideやBubbleなどを使えばプログラミングなしでアプリを作れます。


ただし、自由度が低く、独自の機能を入れたい時に限界が来ることが多い。


一方、AIにコードを生成させる方法は「完全自由設計」。最初はシンプルでも、拡張やカスタマイズの幅が大きい。小規模事業者にとって、後からの成長や事業の変化に対応できる点が強みです。




■ データベースと認証を簡単に導入する


本格的なアプリのように「会員登録」「ログイン」「データの保存」が必要になる場合もあります。


ここで役立つのがFirebaseやSupabaseといったサービス。これらは無料枠も充実しており、AIに「Supabaseを使ってログイン機能をつけて」と依頼すれば、必要なコードを生成してくれます。


小規模事業者でも、セキュリティやデータ管理を専門家に外注せずに整えることが可能になります。




■ デザインはAI+テンプレートで


「見た目が素人っぽくならないか?」という不安もあります。


ここはCanvaやFigmaのAI機能を活用すれば解決可能。ボタンやフォームのデザイン、配色の提案までAIが支援してくれるため、洗練されたUIを短時間で整えられます。




■ 実践のおすすめステップ


1. 目的を決める

例:予約管理、問い合わせ管理、勤怠管理など。



2. AIに仕様を伝える

「予約フォーム」「一覧画面」「認証」など、欲しい機能を自然な言葉で指示。



3. コードを生成→動作確認

AIが出したコードをコピーして試す。動かなければ追加指示。



4. データ保存とログインを実装

FirebaseやSupabaseを組み合わせて会員制機能を導入。



5. デザインを整える

CanvaやFigmaを使い、UIを簡単に改善。




これだけで、見た目も機能も「専用アプリ」と言えるものが完成します。




■ まとめ


AIを活用すれば、専門知識がなくても小規模事業者は自分たち専用のウェブアプリを作れます。


大切なのは、目的を言語化することと、最初から完璧を目指さず小さく形にすること。AIはコード生成から修正まで伴走してくれるので、試行錯誤を繰り返しながら自社に最適な形を見つけられます。


次回「その三」では、完成したウェブアプリを顧客向けに展開する方法と、ビジネス活用への広げ方について解説していきます。




AI未来鑑定士 / リクルートストーリーテラー

合同会社Lepnet 代表社員 加藤勇気

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