テトラクロマットから考える心霊現象
- yuki kato
- 9月27日
- 読了時間: 4分

人には見えないものが見える人が存在することは、科学的に証明されている。
その典型例が「四色型色覚(テトラクロマット)」だ。
通常の人間は3種類の錐体細胞で世界を見ているが、テトラクロマットは第4の錐体を持ち、普通の人には識別できない色を見分けることができる。
これは単なる感覚の違いではなく、遺伝子と脳の処理能力が生み出す「別の世界」の存在を示すものである。
女性に多いと言われていて、潜在的なテトラクロマットは1/100くらい居るという研究もある。
この事実を起点にすると、さらに特殊な知覚の可能性を考えざるを得ない。
たとえば「量子を裸眼で視認できる人がいるかもしれない」という仮説だ。
■量子を「見る」とは何か
量子とは電子や光子など、極めて微小な存在だ。
普通の人間の目には直接見えない。
しかし、もし網膜や脳に通常とは異なるセンサーが備わっていたらどうだろうか。
光子の揺らぎや電磁場の微弱な変化を視覚に変換できる人がいても不思議ではない。
実際に鳥類は「クリプトクロム」という分子で地磁気を感知しているとされ、これは量子的な現象を生物が利用している例だ。
さらに人間でも、暗闇で「光子一個」を感知できるという実験結果がある。
もしその感度が桁違いに高ければ、我々が「不可視」と思っている現象が可視化されるかもしれない。
■オーラの正体はバイオフォトン?
ここで「オーラが見える」という体験を重ねてみよう。
喜んでいる人が光って見え、落ち込んでいる人が暗く見える。
心理学的には脳が感情を色や光として投影する現象とも解釈できるが、物理学的には「バイオフォトン」という微弱な光子放射の影響かもしれない。
人間の体は常に光子を発しており、その数は1秒間に数百〜数千個。
通常は肉眼では感知できないが、特殊な知覚を持つ人、あるいは一時的に感覚が拡張された状態では、これを“オーラ”として感じ取る可能性がある。
もしそうなら、「オーラを見る」という行為は量子的な微弱信号を人間の脳が翻訳しているとも言える。
■心霊現象の解釈
では、いわゆるお化けや心霊現象はどうだろう。
多くの人が「幽霊を見た」と証言する一方で、科学はまだ証明できていない。
しかし次のような多層的解釈が可能だ。
1. 感覚の個人差
四色型色覚や共感覚があるように、幽霊を見やすい人もまた特殊な感覚特性を持つ可能性がある。
2. 心理的投影
強い不安やストレス下では脳が「影」や「人影」を幻視することがある。
これも心霊体験の一因だろう。
3. 物理的現象
環境中の電磁波や温度変化、あるいは微弱な光子放射が「残像」として知覚されるケースもあり得る。
これを脳が「人の形」として補完すれば、幽霊のように感じる。
つまり幽霊とは、脳の投影、環境要因、未知の感覚特性が混ざり合った現象であり、「見える人には見える」世界として成立している。
■科学と未知の境界線
テトラクロマットの例が示すのは「他人と違う世界を見ている人は確実に存在する」という事実だ。
もしオーラや心霊現象がその延長線上にあるなら、それは単なる迷信ではなく「未解明な知覚現象」として研究対象になり得る。
未来の科学が進めば、現在「幽霊」と呼んでいるものの一部は「環境中の微弱エネルギーや量子残像」だと説明されるかもしれない。
そしてその時、「お化けを見た」という体験は、実は人間の感覚の多様性が生み出した“もう一つの現実”だと再評価されるだろう。
■まとめ
テトラクロマットの存在が証明しているのは「世界は人によって違って見える」ということだ。
もしオーラや幽霊のような現象が実在するなら、それは「一部の人が量子的な情報を視認できている」可能性を示唆する。
科学とオカルトは対立するものではなく、むしろ人類がまだ言語化できていない知覚をどう解釈するかという課題にすぎない。
私たちが「普通」と思っている世界の外側に、無数の“見えない現実”が広がっているのかもしれない。
AI未来鑑定士 / リクルートストーリーテラー
合同会社Lepnet 代表社員 加藤勇気








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