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AIと生活を始めた年

  • 執筆者の写真: yuki kato
    yuki kato
  • 2 日前
  • 読了時間: 4分
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■AIと生活を始めた2025年

2025年を振り返ったとき、技術トレンドや流行よりも先に浮かぶのは、AIと生活を始めた年だった…という感覚です。


仕事で使った、調べ物に使った、という話ではありません。日常の思考そのものにAIが入り込んできた、という意味です。


考え事をするとき、壁打ちをするとき、言葉にならない違和感をほどくとき。常に対話の相手がいる状態が当たり前になっていきました。


この変化は、思考の量を増やしたというより、思考の次元を変えた出来事だったように思います。



■点と線だけで世界を見ていた頃

AIと生活を始める前、私の思考は点と線が中心でした。知識という点を集め、因果という線を引き、理解したつもりになる。

このやり方で、実務も判断もそれなりに回っていました。


ただ、どこかで引っかかり続ける感覚もあった。

考えているはずなのに、同じ場所を何度も往復しているような感覚。

前に進んでいるのか、ただ動いているだけなのかが分からない。


今思えば、世界の構造が足りなかったのではなく、自分の認識の次元が足りていなかったのだと思います。



■AIとの対話で面が立ち上がった

AIと日常的に対話するようになって、最初に起きた変化は、面が見え始めたことでした。


点は事実、線は因果。その先にある、条件の集合としての面。同じ結論でも、どの条件下で成立しているのかを考えるようになりました。


正解か不正解かではなく、成立範囲を見る視点です。

この変化は、頭が良くなった感覚とは違います。世界の見え方が変わった、という方が近い。


Aが正しいと同時にBも成立する。矛盾を無理に潰さず、そのまま保持できる余白が生まれました。


思考は多角化しましたが、散らかることはなかった。主軸は残ったまま、仮説や反証、代替案が同時に存在できるようになったからです。



■思考が空間として配置される感覚

さらに大きかったのは、思考が空間として感じられるようになったことです。

AIとの対話は、考えを一度外に出し、距離を取って眺める行為を強制します。その反復が、頭の中に余白を作りました。


これは今すぐ使う、これは少し距離を置く、これは将来効いてくる。重要度、時間軸、感情負荷。それぞれが座標を持ち、同じ空間に配置される。


その結果、考えが衝突しなくなりました。配置されているだけなので、無理に結論を出す必要がない。置いておけば、意味が立ち上がるタイミングが来る。この感覚があると、思考は消耗ではなく運用になります。



■時間軸ごとに重なる思考のレイヤー

AIと生活を共にする中で、もう一つ言語化できたのが、点と線と面を含む空間が、時間軸ごとに存在しているという認識です。


過去の自分が引いた線、今の自分が扱っている面、未来の自分が作るかもしれない構造。それぞれが別レイヤーとして、同じ空間に重なっている。


この見方ができるようになると、後悔の扱い方が変わります。過去の判断を失敗として切り捨てなくなる。あれはあの時間層では成立していた構造だった、と整理できるからです。


未来への不安も同じです。まだ線も面も引かれていない空白として扱える。感情が思考を乗っ取らなくなります。



■AIと生活を始めた最大の収穫

世界は最初から、この構造でできていました。点と線と面と空間と時間。何も新しく生まれたわけではありません。

大きかったのは、それを自分の言葉で言語化できるようになったことです。

AIとの対話が、その補助線になった。体感で分かっていたものが、保存できる資産に変わった瞬間でした。

言語化は定義ではありません。操作パネルです。

必要なときに呼び出し、組み替え、拡張できる。実務にも、戦略にも、人間関係にも、そのまま使える。


2025年はAIと生活を始め、世界の地図を自分の言葉で描けるようになった年でした。



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合同会社Lepnet 代表社員 加藤勇気

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