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モームリから事業者が学ぶべき事

  • 執筆者の写真: yuki kato
    yuki kato
  • 10 分前
  • 読了時間: 5分

先月末、退職代行モームリに関する初公判がありましたね。


一連の報道を見ていて色々と考えさせられた方も多いのではないでしょうか?


世間では、

・モームリは違法だった?

・社長の責任は?

・退職代行はグレーだったのか?


という話が中心になっています。


もちろん法的な判断は裁判所が行うべきものです。


ただ私達事業者が、ここから学ぶべきことがあるハズです。


ちなみに私は少し違う視点を持っています。


モームリの件は、単なる退職代行の事件ではありません。


事業を行う上で避けて通れない、


「正しい事と正解は違う」


という現実を映し出している事例だと思うのです。



■モームリはなぜ支持されたのか?


まず考えたい事。

モームリはなぜ急成長したのでしょうか?


それは、

世間に必要とされていたからです。


・退職を言い出せない

・上司が怖い

・引き止められる

・精神的に限界


こうした人たちが存在していた。

だから市場が生まれた。


つまりモームリは問題を作った会社ではありません。

既に存在していた問題を解決しようとした会社です。


ここを無視して、

「違法だったから悪い」

という話だけをすると、本質が見えなくなります。


社会的には正しいことをしているように見えた。


だから利用者は増えた。

しかし法的な問題が発生した。

ここに今回のテーマがあります。



■正しい事と正解は違う


私は今回の件を見ていて、

正しい事と正解は違う

という言葉を強く感じました。


例えば、

困っている人を助ける。


これは多くの人が正しいと思うでしょう。


しかし、

その方法が法的に問題ないか?

という話になると別です。


社会的に支持されることと、

法的に認められることは一致しません。


逆に、

社会から批判されていても合法な事業もあります。


つまり、

正しいかどうか

正解かどうか

は別物なのです。


経営者はこの違いを理解しなければなりません。


なぜなら事業とは、

理想だけでも成立せず、

法律だけでも成立しないからです。



■専門家を信じても未来は保証されない


今回の件で興味深いのは、

弁護士の関与が争点になっていることです。


仮に、

・弁護士に相談した

・問題ないと言われた

・その通り運営した


のであれば、経営者としては信じるでしょう。


私でも信じます。

多くの人も信じると思います。

しかし現実はそう単純ではありません。

法律は数学ではないからです。

2+2=4の世界ではありません。


ある弁護士は適法と言う。

別の弁護士は危険と言う。

裁判所はさらに違う判断をする。


実際にこうしたことは日常的に起きています。

つまり専門家の意見は重要ですが、

未来の判決を保証するものではない。

ここに事業の難しさがあります。



■法解釈には揺らぎが存在する


今回の件を通じて改めて感じたのは、

法解釈にすら揺らぎは存在する

ということです。


私たちは法律を絶対的なルールだと思いがちです。


しかし実際は違います。

社会が先に変化する。

その後に法律が追いかける。

退職代行もそう。

生成AIもそう。

暗号資産もそう。


新しいビジネスほど境界線は曖昧です。


だから事業者は、

合法か違法か

だけで判断してはいけません。


どれくらいリスクがあるのか?

将来的に解釈が変わる可能性はあるのか?

そこまで考える必要があります。



■急成長はリスクも急成長させる


私が思う、モームリから最も学ぶべきだと思うのはここです。


事業は成長すると注目されます。

利用者が増える。

売上が増える。

従業員が増える。

すると影響力も増える。

しかし同時に、

リスクも増える。

しかも同じ割合ではありません。

売上が10倍になったら、

リスクは100倍になることもあります。


創業期には見逃されていたことが、

社会的影響を持つことで問題になる。

ここで必要なのは営業力ではありません。


法務。

内部統制。

リスク管理。


つまり、

会社が成長したら経営者も成長しなければならない

ということです。



■一部だけ切り取ると本質を見失う


世の中の議論は、

誰が悪いか

に集中しがちです。


しかしそれだけでは学びが少ない。


社長が悪い。

弁護士が悪い。

検察が悪い。


もちろんその議論も必要です。

しかしもっと重要なのは、


なぜこの市場が生まれたのか?

なぜ急成長したのか?

なぜ社会が支持したのか?


という構造です。

私は、構造を知らずに事象だけを語るのは危険だと思っています。


個人を見る視点。

構造を見る視点。

両方が必要です。


どちらかだけでは片手落ちになります。



■すべては揺らぎの上にある


今回の件を見ていて改めて

「すべては揺らぎの上にある」

ということを思いました。


法律も揺らぐ。

社会常識も揺らぐ。

市場も揺らぐ。

そして答えですら揺らぐ。


だから経営者に必要なのは、

絶対的な正解を探すことではありません。

その時点で最も妥当な答えを採用し、

新しい情報が来たら更新することです。


正しいと思ったことが、

後に正解ではなかったと分かることもある。


逆に批判されていたことが、

後に評価されることもある。


だから私は、

正しい事と正解は違う

と思っています。


そしてモームリの件から学ぶべき最大の教訓は、

善意だから安全なのではない。

正義だから正解なのでもない。


構造を理解し、

揺らぎを前提にしながら、

更新し続けること。

事業者として本当に学ぶべきことは、そこにあるのではないでしょうか?



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