政治家がやりたい事を実現させるのにかかる年月をフェルミ推定してみた
- yuki kato
- 10月8日
- 読了時間: 4分

高市早苗が女性として初めて自民党総裁に就任した。
日本社会が長い時間をかけて変化してきた、そのひとつの到達点。
一人の政治家が理念を形にするまで、そして社会がそれを受け入れるまで、
どれほどの年月が必要だったのかを、フェルミ推定で導いてみる。
AIを使えばフェルミ推定もやり放題。
私は毎日こんな感じでChatGPTに質問して、腹落ちするまで会話しています。
では本題です…
■ 女性が自民党総裁になるまでに要した時間
女性議員が少数派だった1990年代。
女性閣僚が珍しくなくなった2010年代。
そして、女性が党のトップに立っても違和感がなくなった2020年代半ば。
一段階進むのに約10〜15年。
これが三段階で積み上がると、合計で約30〜35年。
つまり、高市総裁の誕生は90年代から続く変化の集大成であり、
社会全体がようやくその変化を受け入れたという証明でもある。
■ 政治家が理念を制度に変えるまでの平均年数
政治家がやりたいことを実現させるまでには、いくつもの壁がある。
それを工程別に分解してみると、次のようになる。
T_base(議員としての基盤形成)4〜6年
T_influence(政調・委員会で影響力を持つ)6〜10年
T_power(与党中枢・閣僚ポジションへの到達)4〜8年
T_window(政治的追い風が来るまで)3〜6年
T_legis(法案化・成立)1〜3年
T_implementation(施行・定着)3〜5年
合計で最短21年、最長38年。
中央値は約29年。
高市早苗は1993年に初当選し、政策を動かす立場に立つまで約25年。
そして総裁に選ばれるまで30年。
一つの理念を国家レベルの制度に変えるには、やはり三十年単位の積み上げが必要になる。
■ レイヤー別に見る時間の差
地方議会:5〜10年
国政(野党):15〜25年
国政(与党・閣僚級):25〜35年
規模が大きくなるほど、関係者が増え、合意形成に時間がかかる。
政治とは社会の摩擦を少しずつ溶かしながら形を整える作業だからだ。
■ なぜ政治は時間がかかるのか
政治とは、合意の芸術である。
官僚、業界、地方自治体、有権者、それぞれの利害を調整しなければ前に進まない。
法案が通っても、施行、省令、通知、予算、運用、監査まで続く。
通すよりも回す方が難しい。
それが政治の現実だ。
■ あなたが本当にやりたい事があるのなら
もし本当に実現したい理念や構想があるのなら、
政治家になるより、事業者として動いた方が早い。
政治は社会全体の合意を得るために時間がかかるが、
事業は共感する仲間を集めるだけで始められる。
小さくても自分の意思を直接反映できる。
政治が三十年単位で進むのに対して、事業は三年単位で結果を出せる。
あなたがつくりたい未来は、議場ではなく現場にある。
■ それでも政治に挑む意味
それでも政治を選ぶ人がいるのは、
個人では届かないスケールで社会を動かしたいからだ。
十年で変わる政策は流行。
三十年かけて通る制度は文化。
政治家は、その文化を再設計する存在である。
理念を実現するとは、時間と摩擦を味方につけること。
それを覚悟した人だけが、政治という時間芸術を完成させられる。
■ 社会を立体的に見るということ
社会を理解するとは、平面で見ることではない。
政治、経済、文化、民意が複雑に絡み合う構造を、
立体的に把握することが本当の理解だ。
この視点を持てる人は、自分の生き方も立体的に設計できる。
三年で動かせること、三十年かけて育てること。
両方の時間軸を見られる人は、変化に一喜一憂せず、社会の波を使いこなせる。
社会を立体的に把握できる人ほど、
自分の生き方も立体的に描ける。
それがこのテーマの核心だ。
■ 結論:政治は三十年単位の呼吸で動く
フェルミ推定の結果、政治家が理想を制度に変えるまでには25〜35年。
その時間は、社会構造と人間の納得の速度が決めている。
高市早苗が総裁になるまで30年。
理念が制度に変わるまで30年。
政治とは、理想を現実に変えるための三十年単位の呼吸で動く生き物だ。
AI未来鑑定士 / リクルートストーリーテラー
合同会社Lepnet 代表社員 加藤勇気








コメント