【明日は我が身】乗っ取り対策注意喚起
- yuki kato
- 10月7日
- 読了時間: 3分

■パスワードだけの時代はもう終わり
今もSNSや業務ツールで「パスワードだけ」でログインしている人が多い。
けれども、パスワード漏えいは年々増加し、同じパスワードを複数サービスで使い回している人ほど危険です。
実際、Microsoftの調査では侵害されたアカウントの99.9%が2段階認証を使っていなかったと報告されています。
最初の一歩は難しくない。まずは認証アプリを導入することが、最強の防御線になります。
■認証アプリを入れるだけで防げる攻撃
認証アプリ(Google Authenticator、Microsoft Authenticatorなど)は、ログイン時に一時コードを生成して本人確認を行う仕組みです。
これにより以下の攻撃をほぼ防げます。
パスワード漏えい・流出データを使った不正ログイン
総当たり(ブルートフォース)攻撃
SMS乗っ取り(SIMスワップ)
他人がパスワードを知っていても即ログインできない構造
導入するだけで、攻撃成功率を100分の1以下に下げられるとされています。
■認証アプリを入れた後に残る「最大の敵」=人間
セキュリティの弱点は、技術よりも「人の操作」にあります。
攻撃者はあなたの油断や焦りを狙ってきます。
代表的なヒューマンエラー因子は次の通り。
フィッシングサイトに認証コードを入力してしまう
「サポートを名乗る相手」にコードを教えてしまう
バックアップコードをメモせず、スマホ紛失で復元できない
クラウド同期で認証情報を別端末に流出させる
複数人で同じ認証アプリを共有してしまう
これらの行動は、どんなに強いセキュリティ設定をしていても、一瞬で台無しにします。
■ヒューマンエラーを取り除くための具体策
1. ログインは必ず公式URLから行う
メールやDMのリンク経由ではなく、手入力またはブックマークからアクセス。
2. 認証コードは誰にも教えない
FacebookやGoogleなど、運営がコードを尋ねることは絶対にない。
3. バックアップコードを紙で印刷しオフライン保管
スマホ紛失時に唯一の復元手段になる。
4. クラウド同期を使う場合は「同期先」も二段階認証に
GoogleアカウントやApple IDを守らないと本末転倒。
5. ハードウェアキーを導入できるなら最終防衛として設定
物理キーはフィッシングにもマルウェアにも強い。
これらを実践すれば、ヒューマンエラーを限りなくゼロに近づけられます。
■明日は我が身
認証アプリは強力な盾。
けれども、あなたの行動がその盾に穴を開けることもあります。
セキュリティの本質は「習慣」。
認証アプリを導入して終わりではなく、ヒューマンエラーを防ぐ行動様式を身につけることが、真の防御になります。
自分を守る設定を、今日5分で見直してみてください。
それが、明日のトラブルを未然に防ぐ最短ルートです。
AI未来鑑定士 / リクルートストーリーテラー
合同会社Lepnet 代表社員 加藤勇気








コメント