脳科学から見る大人が楽器を始めるメリットとは?
- yuki kato
- 8月20日
- 読了時間: 2分

大人が楽器を趣味にすると起こる変化とは?
私は6年前、完全独学でピアノを始めました。先生についたことはなく、練習はすべてYouTube動画。最初は両手をバラバラに動かすことすら難しく、片手でメロディをなぞるだけで精一杯。
それでも少しずつ練習を重ねるうちに、気がつけば両手で曲を弾けるようになりました。プロのように滑らかではありませんが、自分の中では大きな進歩です。
この経験から感じた「ピアノを始めて良かったこと」は大きく三つあります。
1. 練習すればできないことなんてない、と確信できた
2. 音の魅力にどんどん引き込まれるようになった
3. 感性が豊かになった自覚がある
楽器は単なる趣味以上に、人生そのものを変える可能性を秘めていると感じています。
■脳科学から見た楽器の効果
ここからは少し専門的な視点で、大人が楽器を始めると脳にどんな変化が起きるのかを見てみます。
・脳は大人でも成長する
脳には「神経可塑性」があり、大人になっても学習や経験によって回路が作り変わります。楽器演奏は、視覚(楽譜を読む)、聴覚(音を聴く)、運動野(指を動かす)など複数の領域を同時に使うため、脳全体のネットワークを鍛える効果があるとされています。
・左脳と右脳をつなぐ「脳梁」を刺激する
特にピアノのように両手を使う楽器では、左脳と右脳をつなぐ「脳梁」が強化されます。これにより論理的思考と直感的な表現力がバランスよく働くようになり、アイデアや創造性にも良い影響が出ます。
・ドーパミンで継続しやすくなる
弾けなかったフレーズが弾けるようになる瞬間、脳は報酬物質ドーパミンを分泌します。この快感が「もっと練習したい」という意欲につながり、習慣化を後押しします。フロー状態(深い集中)に入りやすいのも楽器演奏の特徴です。
・記憶力と感情の安定にも作用
モントリオール大学の研究では、楽器経験者は記憶力が高く、感情を安定させる脳の領域も活性化していると報告されています。楽器を弾くことは、脳のアンチエイジングにもつながるのです。
■まとめ
私は独学でピアノを続ける中で、自分自身の成長を強く感じました。
脳科学的にも、それは実際に神経回路が鍛えられ、脳が若返っている証拠だといえます。
楽器は趣味でありながら、脳を刺激し、感性を磨き、人生を豊かにする投資です。
さあ、あなたも音楽に触れてみませんか?
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