投資という名に憧れて資産を取られる人たちへ ― 騙される人の特徴とチェックリスト、そしてリアル事例3選 ―
- yuki kato
- 6月16日
- 読了時間: 4分
■ 法律上は「詐欺」ではない現実
この世には、法律的には詐欺に当たらないけれど、絶対に儲からない話が山ほど存在します。
販売者の説明が曖昧でも、自己責任の範囲に収まってしまうことがほとんど。
だからこそ「騙されない人」になることが、最大の防衛手段になります。
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■ 投資に憧れていませんかね?
「投資」と聞いてワクワクした時点で、もう危ない。
本当の投資とは、学び・管理・リスク管理が前提。
それをショートカットしようとする人から、順番にカモられていく。
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■ 騙されやすい人の特徴10選
1. 「元本保証なのに利回り10%」にテンションが上がる
2. 「ここだけの話」と言われると弱い
3. 「今だけ」「残り3名」に焦ってしまう
4. 投資経験者が身近におらず、相談先がない
5. SNSやYouTubeの広告をつい信じてしまう
6. 「老後が不安」「教育費が不安」という言葉に思考停止する
7. 仮想通貨・海外投資という響きに夢を見がち
8. 金融商品とマルチ商法の違いがわかっていない
9. 「芸能人もやってるらしいよ」で信用してしまう
10. 「どう儲かるか」から聞いてしまう(損の話は聞かない)
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■ 騙されチェックリスト(Yesが多いほど危険)
以下の質問に「はい」がいくつあるか数えてみてください。
□ 投資=手間をかけずに稼げるものだと思っている
□ SNSのDMや広告から来た話に乗ったことがある
□ 金融庁や消費者庁の公式サイトを一度も見たことがない
□ 「先行者利益」や「限定枠」に弱い
□ 家族に内緒で投資を進めようとしたことがある
□ 「あの人が言うなら大丈夫」と思った経験がある
□ 契約書を読まずにサインしたことがある
□ 利益の話ばかり気になって、リスク説明は覚えていない
□ 「副業で月20万円稼げた人が続出」に惹かれたことがある
□ 「乗り遅れるのが怖い」と思って動いた経験がある
→ 3つ以上で注意。5つ以上なら要警戒。
→ 自信がある人ほど、一度はだまされると思って行動すること。
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■ よくある騙され話3選(リアル事例つき)
① ワンルームマンション投資
セリフ例:
「毎月の持ち出しはわずか1万円。30年後には不労所得で老後も安心ですよ」
なぜ騙される?
・「資産が持てる」という響きに安心する
・「実質0円で始められる」と思い込む
・税金やローンの話で煙に巻かれる
実際は?
・空室や修繕費で赤字になるケース多数
・売却したくても買い手がつかない(負動産)
・最終的に月数万円の赤字を延々と払い続ける
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② SNSで出会った投資講師からの誘導
セリフ例:
「Zoomで一緒にやりましょう!絶対儲かるから安心してね」
なぜ騙される?
・インスタやTikTokのキラキラ生活に憧れる
・親切にサポートされて信用してしまう
・「みんなやってる」に流される
実際は?
・海外口座に送金→回収不能
・「出金には手数料が必要」と追加搾取
・講師の正体は詐欺グループ、連絡が取れなくなる
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③ 民泊投資で一攫千金を狙う
セリフ例:
「Airbnbで月収30万円!インバウンド需要で絶好のタイミングです!」
なぜ騙される?
・民泊=今っぽくて稼げるという幻想
・「運営代行つき」「全部お任せ」で安心してしまう
・インバウンド再開のニュースに乗せられる
実際は?
・旅館業許可なしで営業停止
・「運営会社」が突然倒産・夜逃げ
・ローンだけが残り、売却もできず破綻
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■ まとめ
投資詐欺とは、金融の話ではなく「人間心理の罠」。
焦り、不安、欲望、孤独、善意。
そこに巧妙なストーリーをかぶせてくるのが詐欺師の常套手段。
「自分は大丈夫」と思った瞬間から、ターゲットリストに入っている。
警戒すべきは情報そのものではなく、「判断力が鈍った状態」での決断。
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■ 本物の投資をしたいなら
・まずは少額から(NISA・iDeCoなど)
・投資先や仕組みを自分で調べるクセをつける
・誰かに「預ける」投資は基本NG
・出口戦略(売る時、引き上げる時)を理解する
・「儲かる話」より「何が起きたら損するか」を先に確認する
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