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あやしい話はAIで分解すると納得できる

  • 執筆者の写真: yuki kato
    yuki kato
  • 12月16日
  • 読了時間: 4分
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最近、ニュースや解説記事を読んでいて

なんとなく納得がいかない…

説明はされているはずなのに腹落ちしない…

そんな感覚を覚えることが増えていませんか?


今回きっかけになったのは

マイクロプラスチックに関するニュース。


内容をざっくり言うと

ペットボトル飲料にはマイクロプラスチックが含まれる可能性がある

特にホットの方がリスクが高い

だから自衛のためにマイボトルを使いましょう

という話。


読んだ瞬間に

あれ?

という違和感が残りました。


事実を説明しているようで

途中から別の話にすり替わっていないか

権威っぽい言い回しが多くないか

怖がらせ方が雑ではないか。


そこで今回は

このようなあやしい話を

AIを使って分解するとどうなるのか

実際にやってみます。



■人はニュースを事実ではなく物語として受け取る


まず前提として

人はニュースを論文のようには読みません。


多くの場合

危ないらしい

気をつけたほうがよさそう

なんとなく不安

という感情の塊として受け取ります。


これは悪いことではなく

人間の脳の仕様です。


だからこそ

自分の頭だけで冷静に判断し続けるのは難しい。


ここでAIを

正解を出す存在ではなく

思考を分解する装置

として使います。



■AIに記事をそのまま投げる


やることはとてもシンプルです。


ニュースのタイトルと本文を

要約せず

感想もつけず

そのままAIに貼り付けます。


そして次の一文だけを添えます。


この記事の中で

事実

仮説

推測

価値判断

行動誘導

を分解してください。


これだけで

記事の印象は一気に変わります。



■分解すると見えてくるもの


AIに分解させると

多くのあやしい話は、だいたい同じ構造をしています。


最初に

検出された

可能性がある

という事実や観測結果が出てくる。


次に

専門家が懸念している

海外では問題視されている

といった権威っぽい表現が続く。


そして最後に

念のため避けたほうがいい

この行動を取ると安心

という行動誘導で締める。


ここで重要なのは

リスクの量

確率

比較対象

がほぼ出てこないこと。


存在する

かもしれない

だから避けよう

という流れは

科学ではなく心理設計です。



■権威は根拠ではなく雰囲気として使われる


もう一つAIに聞いてみます。


この記事で使われている権威は

誰で

どの分野で

どの条件の話ですか?

反対意見はありますか?


すると

専門家という言葉は出てくるが

具体名はない

研究は示唆止まり

条件が限定されている

といった点が浮き彫りになる。


これは

権威を使っているのではなく

権威の雰囲気を使っている状態。


この時点で

話の信頼度はかなり下がります。



■一番大事なのは行動の設計を見ること


最後に、必ずこれをAIに聞きます。


この記事を読んだ人に

どんな行動を取らせたい構造になっていますか?


ここで見えてくるのは

不安回避

安心行動

消費行動

自己責任化

のどれかです。


今回の例で言えば

環境問題や廃棄構造の話ではなく

個人がマイボトルを使うかどうか

という行動に着地している。


この瞬間

ニュースは情報ではなく

設計図になります。



■騙されないとは疑うことではない


ニュースに騙されない生き方とは

全部を疑うことではありません。


正しいか間違っているか

を即断することでもない。


事実

仮説

価値判断

行動誘導

を切り分けて見ること。


AIは

信じるための道具ではなく

考えるための道具です。


あやしい話をAIで分解すると

怖さは減り

怒りも減り

自分の判断軸だけが残る。


情報に振り回される側から

構造を見る側へ。


この距離感を持てると

かなり生きやすくなります。


〜〜〜〜〜


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合同会社Lepnet 代表社員 加藤勇気


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