Google Flowが更に世界を変えてしまう件
- yuki kato
- 5月24日
- 読了時間: 4分
更新日:5月31日
動画の生成、では無く映像の制作と言える領域になった。
映像を作るって、少し前までは「プロの仕事」って印象が強かったですよね。カメラワークも編集も、全部それなりの知識と経験が必要で、結局「やりたいけど難しい」と感じて諦める人が多かったはずです。
でもその流れが、Googleの「Flow」で大きく変わろうとしているんです。テキストでちょっと指示するだけで、まるで映画みたいな映像が自動で出来上がるんですよ。信じられないかもしれませんが、これが現実なのです。
■Flowって何?ざっくり解説
Flowは、Google DeepMindが開発した映像制作AIでして、超簡単に言えば「AIが映像監督になってくれる」みたいな存在です。
使われているのは、3つの最先端AI技術。
1つ目は「Veo」。これは動画生成AIで、カメラの動きやシーンの演出までコントロールできるんですね。
2つ目は「Imagen」。画像生成を担当していて、背景やオブジェクトの細かい部分まで生成してくれます。
そして3つ目が「Gemini」。これは言葉を理解してくれるAIで、「こういう雰囲気で撮りたい」とか「このストーリーで構成してほしい」といった指示を読み取ってくれるのです。
この3つのAIが連携して動くことで、まるで映像スタジオのような機能が1つにまとまっているのです。
■どこがスゴいの?従来の動画AIと比べてみると…
これまでの動画生成AIって、たしかに面白かったんですけど、正直「短い一発ネタ」って感じでした。数秒の動画を1本だけ出してくれる。でもそれだけで、ストーリー性もなければ構成もバラバラ、編集は全部自分でやる必要があったんですよね。
ところがFlowは違います。シーンを複数作って、それを構成し、演出して、まとめて“作品”にしてくれるんです。映像の流れまで作ってくれるって、もう完全に新しい次元なんですよ。
カメラワークも指定できるし、色合い、構図、登場人物の動きまで調整可能。これはもう「AIに演出をお願いする時代」が来た、というわけです。
■めちゃくちゃ分かりやすい比喩で言うと…
これまでのAI動画生成って、レトルト食品みたいなものでした。決まった型に材料(テキスト)を入れて、チンすれば完成、みたいな。
でもFlowは違います。あなたが「今日はイタリアンの気分」と言うと、その場でシェフが素材を選び、味付けして、コース料理を提供してくれる。そんな「AIキッチン」みたいな存在です。
しかも「もうちょっとスパイシーにして」とか「盛り付け変えてみて」と言えば、すぐに対応してくれるんですよね。
つまり、自分はただ「どんな映像を作りたいか」だけを言えばよくて、あとはAIが全部やってくれるわけです。
■どんな人に使えるの?
これ、動画制作に関わる人だけじゃありません。むしろ映像を外注してた人や、そもそも作るのを諦めてた人にこそ刺さるツールなんですよ。
たとえば、小規模ビジネスのオーナーさん。新商品やサービスを紹介する動画を自分で作れるようになるんです。
YouTuberやTikTokerはもちろん、営業マンがプレゼン用に動きのある資料を作る、なんてのにも向いていますし、学生が自分の世界観を表現するために使うのもアリです。
つまり、「映像の民主化」がいよいよ本気で始まる、ということですね。
■注意点と制限について
もちろん、現時点では注意点もあります。
Flowは2025年5月現在、アメリカのみで提供中。さらに、有料のGoogle AI Proプラン以上じゃないと使えないという制限もあります。
日本語対応についても、まだナレーションや字幕の精度には課題がありそうですし、著作権や使用許諾についても今後ルールが整備されていくんでしょう。
まとめ:Flowは動画の生成を映像制作に変えるツール
映像を作る力が、「機材を使えるか」じゃなくて「何を伝えたいか」にシフトしていく。Flowはその変化の最前線にいるツールです。
Googleが本気で映像領域にAIを投入してきたという事実そのものが、時代の転換点を物語っているのですよね。
これまで映像制作を避けていた人こそ、Flowによって表現者になるチャンスが生まれてくる。
そんな未来が、もうすぐそこに来ているわけです。
というわけで、これはただの技術革新じゃありません。
Flowは、映像という表現手段を万人が実行できる革命ツールになるんです。
Commentaires