すれ違いの心理戦 なぜ人は同じ方向に避けるのか?
- yuki kato
- 10月9日
- 読了時間: 2分

たぶん何度も経験があると思う。
道で正面から人とぶつかりそうになって、どっちに避けるか迷って、なぜか同じ方向に動いてまたぶつかりそうになる。
まるで気が合っているみたいなやつ。
でもあれ、単なる偶然じゃない。
心理学的にちゃんと理由があるらしい。
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■ 同時に避けてまたぶつかる理由
歩道で「おっと」となって同じ方向に動く現象。
あれはミラーニューロンという神経の働きによるもの。
人間は無意識に相手の動きを模倣してしまう。
だから相手が右に動けば、自分も右に動く。
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■ なぜ右に避ける人が多いのか
実験でも、右に避けた方が成功率が高いって結果があるんだってさ。
人の脳は右方向に注意を向けやすく、反応もしやすい。
右半球が空間認知を司ってるから、右への動きが自然。
右利き社会では特にそれが強く出る。
だから無意識でも右に動く方がスムーズらしい。
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■ 責任を減らすための避け方
人は「ぶつからないこと」より「自分が悪くないこと」を選びがち。
右に避けるのは、相手もそうするだろうという社会的安心のため。
右に避ける=ルールに従う=自分は正しい、という構図。
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■ 譲り合いループの正体
お互いが「相手が避けるだろう」と思うと、
同じ動きを繰り返してズレ続ける。
これが譲り合いループ。
唯一の解決策は、会釈や小さな動作で主導権を取ること。
避けるんじゃなくて、導く。
それだけでスムーズに抜けられる。
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■ 文化によって変わる避け方
日本やイギリスでは右に避ける人が多く、
アメリカやドイツでは左に避ける人が多い。
つまり正解は文化次第。
脳の構造と社会規範、どちらも影響している。
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■ 心理的にベストな避け方
1. 相手を見て意図を読む
2. 軽く笑うか会釈してサインを出す
3. 右にスッと動く
右回避は脳的にも文化的にも自然で、
同時に「自分が導く」という安心を生む。
避けるという行為は、譲ることではなく安心を設計すること。
つまり、ぶつからない技術は非言語のリーダーシップでもある。
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人との距離感や関係性って、こういう瞬間に出る。
避けるか、導くか。
日常の一瞬に、思考のクセが全部現れる。
AI未来鑑定士 / リクルートストーリーテラー
合同会社Lepnet 代表社員 加藤勇気








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