【闇の三方良し】ミスコン・ミセスコンが映す欲望の縮図
- yuki kato
- 9月6日
- 読了時間: 4分

華やかなドレスと舞台照明、スポットライトを浴びる女性たち。
ミスコンやミセスコンは「美の祭典」として語られ、参加者にとっては人生を変えるチャンスとも見られています。
しかし、その舞台裏を冷静に覗いてみると、そこには近江商人の「三方良し」を皮肉にしたような構造が潜んでいます。
運営側、出場者、焚き付ける人。三者がそれぞれ「一時的に得をしているように見える」。
それが、実は「闇の三方良し」と呼ぶべき世界なのです。
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第一の闇:運営側のビジネス装置化
多くの大会は「美」という言葉を巧みに使い、実態は収益装置になっています。
エントリー料、ドレス代、ウォーキングやスピーチのレッスン費用、プロの撮影費や当日のヘアメイク。
これらを合わせると、数十万から数百万単位になることも珍しくありません。
さらに「世界大会への挑戦」といった肩書をちらつかせれば、追加費用を課すことも可能です。
審査の仕組みも不透明で、スポンサーや関係者が審査員に含まれるケースも多く、結果が資金力やコネで左右されることもある。
SNS投票制を導入していても、実際にはお金で票を買える構造になりがちです。
結局「美しさ」よりも「営業力」や「資金力」が評価される世界。
表の華やかさに反して、裏では冷徹に換金システムが動いているのです。
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第二の闇:出場者の承認欲求と虚栄
出場者の側にもまた闇があります。
「自分には価値があると証明したい」
「この賞を取れば人生が変わる」
そんな強い承認欲求や虚栄心が参加の動機になることは少なくありません。
その背景には、過去のコンプレックス、仕事や結婚生活で満たされない気持ち、自分を誇れる肩書が欲しいといった思いが隠れています。
しかし現実には、入賞しても劇的に人生が変わるわけではありません。
SNSでの称賛は一時的で、熱が冷めれば虚しさが残ることも多い。
経済的にも、かけた費用は「投資」と言いながら回収できない人が大半です。
周囲に「投票お願いします」と頼み込んで人間関係を壊してしまう人もいます。
そして虚しさを埋めるために次の大会へ挑戦し続ける。
承認欲求が依存ループを生み出し、本人を消耗させるのです。
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第三の闇:焚き付ける人の支配欲
さらに忘れてはならないのが、周囲で「あなたなら絶対イケる」と焚き付ける人たちの存在です。
エステサロン、ドレスショップ、写真スタジオ、ウォーキング講師。
彼らは出場者を顧客化することで利益を得ています。
「絶対合っている」「人生が変わる」といった言葉で煽り、本人の意思を利用していくのです。
また、自分が叶えられなかった夢を出場者に託す代理満足型も存在します。
一見応援しているようで、実際には本人の執着を押し付けているにすぎません。
さらに、「私が育てた人が入賞」という実績を得るために焚き付ける人もいます。
出場者は応援の対象というより、自分のブランドづくりの道具として扱われているのです。
彼らの闇の正体は「支配欲」と「搾取欲」。
出場者が消耗しても、新しい候補者を見つけて同じサイクルを繰り返します。
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闇の三方良し
運営は儲かり、出場者は一瞬の承認を得て、焚き付ける人は利益や承認を手に入れる。
表面だけ見れば三者が得をしているように見える。
これこそが「闇の三方良し」です。
しかし実際には、運営は参加者を消耗品として扱い、出場者は空虚さに苦しみ、焚き付ける人は新たな駒を探し続ける。
三方良しどころか「三方搾取」と言うべき構造です。
華やかに見えるステージの裏側には、人間の欲望が複雑に絡み合った縮図が広がっています。
だからこそ惹かれる人ほど、冷静に自問する必要があるのです。
「この挑戦は、本当に自分にとって価値があるのか?」
「得られるのは輝きか、消耗か?」
その問いを無視すれば、闇の三方良しに絡め取られるだけです。
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AI未来鑑定士 / リクルートストーリーテラー
合同会社Lepnet 代表社員 加藤勇気
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