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ジャングリアが東洋思想で再設計されたら世界に通用するテーマパークになる理由

  • 執筆者の写真: yuki kato
    yuki kato
  • 8月4日
  • 読了時間: 3分
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沖縄の自然を舞台に、壮大なスケールでオープンしたジャングリア。

だがSNSには、待ち時間が長すぎる、恐竜しかいない、夢が冷めた、という投稿が並ぶ。

そもそも処理能力は4000人程度。ディズニーランドの10分の1以下とも言われている。

なのにプロモーションは壮大すぎた。

来場者はディズニーやUSJレベルの体験を期待してしまう。

その期待と現実のギャップが、評価を著しく下げている。


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■ 沖縄という立地の可能性


沖縄は日本の最南端でありながら、リゾートと歴史文化の融合地。

しかしそれは、日本人の感覚では「非日常」でも、世界の観光客から見れば「どこかの島」に過ぎない。

ハワイと同じ南国リゾートを志向しても、差別化は難しい。

世界に通用するには、「日本でしか体験できない思想や文化」をエンタメ化する必要がある。


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■ なぜ「恐竜」では弱いのか


恐竜はすでに世界中のテーマパークで体験できるコンテンツ。

ジュラシックパークのブランドが強すぎる中で、劣化版と捉えられるリスクも高い。

しかも静的な展示やショーでは、リピート性も低くなる。

テーマパークが狙うべきは「ここでしかできないこと」なのに、恐竜はその真逆にある。


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■ 私が考える新しい方向性


私が提案したいのは、「東洋思想」×「自然体験」のハイブリッドパーク。

キーワードは「陰陽五行」。

木火土金水という宇宙を構成する5つの要素を、五感体験として各ゾーンで展開する。

エリア全体が思想で繋がる、深く体験できるエンタメ空間を創る。

これにより、「日本らしさ」ではなく「日本にしかない思想」が軸になる。


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■ 陰陽五行を活用した5ゾーン構成(例)


・木のゾーン:森の中を歩き、香りや音を感じるアロマ瞑想空間

・火のゾーン:灯りと熱を使ったファイヤーパフォーマンスや鍛冶体験

・土のゾーン:土に触れる陶芸体験、田んぼで遊ぶ稲作VR

・金のゾーン:鉱石探しや和紙・金箔の工芸体験

・水のゾーン:滝の裏を歩けるトンネル、五感で水を味わう音響インスタレーション


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■ 自己体験型に変える理由


1万人規模に対応するには、「見る」から「やる」への転換が必須。

順番待ちや滞留ではなく、歩きながら参加し、選びながら体験する回遊型。

自分で動き、選択し、五感を使って理解する設計なら、人数が増えても回る。

テーマパークというより「体験パビリオン」の集合体に近い形を目指す。


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■ 「東洋思想×自然」が持つグローバル価値


世界は今、スピリチュアル・ウェルネス・サステナビリティに価値を見出している。

陰陽五行という日本的思想は、そうした世界の潮流に合致する。

思想・体験・自然を統合した設計は、むしろ海外の富裕層にとって魅力的。

まさに「京都の思想と屋久島の自然をテーマパークにした」ような体験が提供できる。


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■ ジャングリアという名前が示す未来


「ジャングル」と「ユートピア(理想郷)」の融合。

そこに東洋思想を宿らせることで、ジャングリアという名が本当に意味を持つ。

西洋と東洋、自然と思想、五感と体験、感覚と哲学。

その架け橋になれるのが、新生ジャングリアの最大の可能性である。


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■ 今からでも遅くない理由


・構造は自然を活かした設計がベースなので、思想の上書きがしやすい

・ショーやアクティビティは差し替え・追加が可能

・SNS時代において「思想×体験」はバズりやすい文脈をつくれる

・来場者の心理的期待値が下がっている今こそ、再評価のチャンス


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■ ディズニーやUSJを目指す必要はない


競合になる必要はない。

ジャングリアは別次元の価値を提供できる。

思想・自然・自己体験を融合させたこの場所こそが、これからの時代のテーマパークの在り方。

「また行きたい」ではなく「一度は行っておきたい」と思わせる唯一無二の場に変えていこう。

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