50歳を超えると頭が固くなる 〜人の遺伝子はそんなに早く対応できないという話〜
- yuki kato
- 5 日前
- 読了時間: 3分
■最近の年配の人、なんか頑固だよね
うちの親も、全然新しいことを受け入れようとしない
そんなふうに感じたこと、ありませんか?
でも実は、それ、人間のせいじゃないかもしれない
なぜなら、人間は30万年かけて50歳までに死ぬ設計で進化してきたからです
■ホモ・サピエンスの歴史は30万年
私たち現代人の祖先、ホモ・サピエンスは約30万年前にアフリカで誕生しました
その99%以上の時間を、文明も医療もない世界で生き抜いてきたのです
人類にとっての当たり前とはこうでした
20代で子を産み
30代で育て
40代で体が衰え
50歳前後で人生が終わる
つまり、50歳以降は想定外ゾーンだったのです
■100年前まで寿命は45歳程度だった
実際に、日本人の平均寿命は、ほんの100年前まで45歳前後でした
明治時代も、昭和初期も、50歳まで生きれば長寿とされていたのです
それが、今やどうでしょう
医療、栄養、衛生環境の向上によって
この100年で寿命はほぼ倍増し、80〜90歳が当たり前になっています
■設計図が古いまま、OSだけアップデートされた世界
ここで問題が出てきます
人間の体も脳も、進化の速度では追いついていないのです
例えるなら、
進化のスピード=数万年に1回のアップデート
文明のスピード=100年に1回のメジャーアップデート
なのに現代人は
旧モデルのハードウェアに、最新のソフトウェアを無理やりインストールしているような状態
そりゃ、フリーズもするし、動作もおかしくなるよね
■なぜ50歳から頭が固くなるのか?
これは加齢だけの問題じゃありません
むしろ、進化的にそう作られているからなんです
子育て期を終えた後は、新しい刺激に反応しづらくなる
脳は守りに入る。未知への冒険はコストが高いと判断
馴染みのある情報や習慣を好むように変化していく
これはつまり、生き延びるための本能
未知に飛び込むより、既知の中で安全に過ごすようにプログラムされているのです
でも現代では、そこから30年〜40年の人生が残っている
このギャップこそが、生きづらさの正体のひとつなのかもしれません
■正にこれがセカンドライフ
30万年の間、人間は子孫を残すことに全力投球してきた
でも今や人生は、前半戦=生きるため、後半戦=どう生きるかを選ぶため、という時代に入った
50歳からの人生は、進化の設計図を超えた自由設計ゾーン
ここからが本番とも言える、セカンドライフの始まりです
■セカンドライフを豊かに生きるための3ステップ
1. 意志で設計しなおす
進化がくれたマニュアルに従うのはもう限界
仕事や家庭だけじゃない、自分で意味を決めるステージへ
例:60代からアートを始めた人、70代で大学に入学した人
2. 脳の未知嫌いに逆らう
年を取ると新しいことが億劫になるのは自然な反応
でもだからこそ、あえて日常に変化を仕込むことが鍵
例:習慣のリズムを変える、週に1回は新しい場所に行ってみる など
3. 守る人生から遊ぶ人生へ
老後=引退ではなく、本音で動けるフェーズ
誰にも遠慮せず、やってみたかったことに挑戦するチャンス
例:遅咲きのチャレンジが、人生の名場面になる可能性も
■セカンドライフとは、余生じゃない
もう年だから、じゃない
今だからこそ、できることがある
長寿社会に突入した今
後半の人生こそ、進化じゃなく創造のステージ
■だからこそ、今からやろう!
50歳から頭が固くなるのは
30万年の早死に設計による名残
でも今は、その仕様を超えて生きる時代です
誰もが100年生きるなら
その後半戦にこそ遊び心と学び心が必要
進化に置いてかれた脳を、自分で進化させよう
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