求人がうまくいかない会社へ|採用とは「人を獲得する活動」ではない

「求人を出しているのに応募が来ない」
「応募は来るけれど欲しい人材が採用できない」
「Indeedに広告費をかけても採用が安定しない」
企業から求人相談は、ほぼこの3つ。
で、多くの会社がやることは…
・求人原稿を変える
・給与を見直す
・写真を変える
・求人媒体を変更する
もちろんどれも必要です。
ただ私は求人がうまくいかない会社ほど、もっと手前を見た方がいいと考えています。
採用とは人を獲得する活動ではない
現時点での持論ですが…
採用とは次の採用力を生む人材アセットを増やしていく活動である。
人を採って終わりではありません。
採ったあとに何が残るのか?
ここがとても重要です。
求人は「採用したら終了」ではない
・求人を掲載する
・応募が来る
・面接する
・採用する
でも採用が強い会社には、必ずその先があることをご存知でしょうか?
入社する。
仕事を覚える。
経験を積む。
成果を出す。
働き方や生活が変わる。
そしてその社員に起きた出来事が次の求職者の判断材料になります。
たとえばこういうことです。
・未経験で入社した35歳が半年後には一人で現場を任されている
・子育てをしながら週4日勤務を続けているスタッフがいる
・前職350万円だった人が入社3年目で450万円になった
これらは企業が考えたキャッチコピーより強い求人情報になります。
求職者が知りたいのは「この会社は良い会社です」という主張ではありません。
自分がこの会社に入ったらどうなるのか?
知りたいのはここだけと言ってもいい。
採用した人が
次の求人コンテンツになる
つまり求人は循環で考える必要があるということです。
採用→定着→成長→実績→発信→共感→次の採用
社員がいるだけでこれだけの情報が生まれますよね?
・仕事内容
・給与実績
・キャリア
・働き方
・人間関係
・教育方法
・1日の流れ
・入社前後の変化
それを求人ページ、採用サイト、SNS、ブログ、社員インタビュー、動画に反映していくんです。
すると次の求職者は、入社後の自分を具体的に想像できるようになります。
これが企業に蓄積される採用アセットです。
あ、でも誤解のないように書いておきます。
人そのものを資産として扱うという意味ではありません。
社員が働くことで生まれた経験、実績、信用、ストーリーが積み上がるという意味です。
媒体を変えても採用力は残らない
うまくいかなくなるとこういう議論が始まります。
「Indeedが悪いのではないか」
「別の媒体に変えた方がいいのではないか」
でも媒体は求職者との接点の1つでしかありません。
媒体を変えて応募が増えたとしても掲載をやめた瞬間に応募が止まるなら、会社の採用力は1ミリも強くなっていません。
問うべきはここです。
求人活動をするたびに、次の採用が有利になる構造を作れているか?
・社員の写真が増える
・社員の声が増える
・給与事例が増える
・仕事内容の説明が具体的になる
・入社後のキャリア事例が増える
・SNSの発信が蓄積される
・検索したときに会社の情報が見つかる
これが毎年積み重なれば、媒体への依存度は少しずつ下がっていきます。
反対に毎回原稿を作って広告費を払って採用したら終わり。
こんな会社は次の募集でもまたゼロから始めることになります。
同じ金額を払っているのに片方だけ資産が増えていくという構図。
どんな人が採用できるのかを知る
もう1つ大事なことがあります。
自社では実際にどんな人が採用できるのか。
理想の人物像だけ設定しても正直あまり意味はありません。
実際に入社した人を見てください。
・何歳だったのか
・どこに住んでいたのか
・前職は何だったのか
・何を不安に感じていたのか
・なぜ応募したのか
・なぜ入社を決めたのか
・そして、いま何をしているのか
ここを分析するとその会社が本当に採用できる人物像が見えてきます。
さらにその人の入社後の姿を次の求人に反映する。
すると採用活動そのものが学習を始めます。
強い求人は人を採るほど強くなる
私は求人コンサルティングにおいて、応募数だけを追うべきではないと考えています。
もちろん応募は必要です。
でも最終的に作るべきなのは、人を採用するほど次の人を採用しやすくなる会社です。
広告を出し続けなければ採用できない会社ではなく、社員、採用サイト、SNS、検索結果、口コミ、採用データが相互につながり、採用力そのものが企業に蓄積していく状態。
もし今、求人がうまくいっていないなら媒体を変える前にここを考えてみてください。
前回採用した人から今回の採用に何が残っているだろうか?
何も残っていないなら問題は媒体ではない可能性があります。
採用活動を、応募者を集める仕事から次の採用力を作る企業活動へ変える。
本当に強い採用は、たぶんそこから始まります。
合同会社Lepnet
代表社員 加藤勇気 http://lepnet.biz
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