求人が来ないのは会社のせいじゃない
- yuki kato
- 8月3日
- 読了時間: 3分

求人媒体に頼りすぎている
それがすべての敗因
■なぜ高い掲載料を払っても
応募が来ないのか?
求人広告を出しても応募がゼロ。
媒体の営業担当は「あと三ヶ月様子を見ましょう」と平然と言う。
この時点で、その採用活動はもう終わっている。
求人媒体は「今すぐ転職したい」というごく一部の人しか見ていない。
動ける二割を取り合う構造に乗っかっている限り、中小企業には勝ち目がない。
■残りの八割は迷っているだけ
転職したい。
でも一歩が踏み出せない。
合わなかったらどうしよう、と思っている。
良いところがあれば…と探しながらも、どこが良いのか分からない。
そんな人たちが、実は八割を占めている。
この層に届かない限り、採用は永遠に空回りする。
■テンプレ求人では何も伝わらない
アットホームな職場
スタッフ同士の仲の良さ
未経験でも歓迎
どこもかしこも同じような言葉を並べている。
写真は実際の店舗ではなく、別の場所で撮った綺麗なカット。
社員インタビューも実際の声ではなく、企画会社が作ったシナリオ。
それでは人は動かない。
求職者は「演出」ではなく「生活感」を見ている。
嘘のない言葉を知りたがっている。
■応募が集まる会社は生活を見せている
SNSで日常を発信している。
noteで社員が自分の言葉で語っている。
現場の雰囲気が動画で見える。
Slackの雑談もオープンにしている。
こうした会社には、求人票を出していなくても人が集まってくる。
生活が見える会社には信頼が生まれる。
それが「信頼型採用」という考え方。
■採用はマーケティングとまったく同じ構造
求職者は「入社後の自分の姿」を想像できたときに動く。
そのために必要なのは、条件ではなく情報。
誰と働くのか。
どんな空気の中で働くのか。
そこを知りたがっている。
■戦うべきは待遇ではない。言葉だ
有能な人ほど、求人票の裏にある本音を読み取ろうとしている。
うわべだけ整えた企業は、すぐに見抜かれる。
じゃあ、何を語ればいいのか?
・誰が面接しているのか
・新人の一ヶ月目はどう過ごすのか
・社内チャットはどんな雰囲気か
・昼休みにどこへランチに行っているのか
こういった「くだらないけど超重要な情報」が響く。
それを語れる会社が選ばれる。
■オウンドメディアリクルーティングは必須
いまや、すべての会社がメディアになれる時代。
SNS
ブログ
YouTube
採用専用サイト
どれでもいい。
発信していない会社は、存在していないのと同じ。
採用も広報も信頼も、声を上げた企業が得ていく。
■今すぐ始める三つのこと
・ストーリーのある求人原稿を作る
・日常の発信を始める
・応募前に接点を持てる導線をつくる
これらは、もはや“最低限の戦略”。
何もしない会社は、もう選ばれない側にまわっている。
■最後に伝えたいこと
採用に困っている会社のほとんどは、
「自分たちは普通だ」と思っている。
でも、普通の表現、普通の求人では、人は動かない。
求人票を出すだけでは足りない時代になった。
今は
言葉を他人任せにしている会社が
一番取り残されていく。
テンプレをやめて、自分の言葉で語ること。
それができる会社が、最後に人を集める。
採用は運でも景気でもない。
構造と戦略の問題だ。








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