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それ「まとめて渡す」のと何が違うのか?

  • 執筆者の写真: yuki kato
    yuki kato
  • 2 日前
  • 読了時間: 3分

前回、週3時間AIに話せという話を書きました。

やはりこういう声が返ってきました。


「それ、自己紹介を1回まとめて渡せば済む話では?」


今日はそこに答えます。

結論から言うと、まとめて渡したものは文脈になりません。



■私が信じている情報の渡し方


多くの人はAIに自分を理解させる作業を、データ入力だと思っています。


経歴を箇条書きにする。

得意分野をまとめる。

過去の実績を一覧にする。


きれいに整理して、1枚のドキュメントとして渡す。

これで私という人間のインプットは完了した、と考える。

効率的かつ合理的なやり方に見えます。


でも、ここに落とし穴があると思うんですよ。



■整理した瞬間に消えるもの


私はかねてから、言語化とは意味の確定行為だと考えています。

言葉にした瞬間、揺れていたものが1つの意味に固定される。


経歴書は、まさにこの確定の結晶です。

私はこういう人間です、と言い切った、完成形。

そこにはもう、迷いも、例外も、文脈もありません。


ところがあなたという人間の個性は、確定した結論の側には無い。


・なぜその案件を断ったのか?という判断の揺れ。


・このニュースには違和感がある、という言語化前の引っかかり。


・うまく言えないけど、この提案は何か違う、という保留。


あなたしかできない仕事の正体は、この揺れの部分にあります。


そして、揺れは整理された瞬間に消える。

経歴書を渡すという行為は、文脈を捨てて結論だけを渡す作業と言えます。


だから雑談なのです。


ではどうやって揺れを渡すのか?


その答えが、日々の何でもない会話です。


確定する前の思考。

結論になる手前のまだ揺れている状態。


これらはまとまった文章に現れません。


ニュースに対してつい漏らした一言。

昨日の出来事への整理されていない感想。


こういう未確定の発話の中にしか宿らないんです。


たとえば同じAI規制のニュースを見ても。


ある人は懸念を語り、ある人はチャンスを語る。

その分かれ目を生んでいるのが、あなたの文脈です。


そしてその反応はあなたが意見を求められて初めて、言葉として外に出る。


雑談という形でしか、AIはそれを観測できないんです。


経歴書が確定情報のスナップショットだとすれば、毎日の会話は揺れの動画です。


1枚の完成写真より、365日ぶんの試行錯誤の方がはるかにあなたを写し取る。


私はそう思うんです。


蓄積とは、点ではなく線を渡すこと


ここで、前回の複利の話と繋がります。


1回の経歴書は、点です。

渡した瞬間に古くなり、更新されません。


一方、日々の会話は線です。

あなたの考えがどう動いたか、何に反応し、何を見送ったか。


その軌跡そのものが蓄積されていく。

点をいくら集めても線にはなりませんが、線は引き続ければ面になります。


だからまとめて1回ではダメなんです。

あなたしかできないことをAIに理解させるとは、確定した答えを教えることではない。


あなたがどう揺れる人間なのか?その揺れ方の癖を、時間をかけて渡すことなんです。



問いとして残すもの


あなたがAIに自己紹介をするとき。

たぶん、いちばんきれいに整った自分を渡そうとするはずです。


でも、本当に渡すべきは逆かもしれません。

まだ言葉になっていない引っかかり。

うまく説明できない判断。

整理する前の、生の反応。


あなたという個性は、完成形ではなく揺れの中にあるからです。


AIをただの道具、にしてはならないのです。

合同会社Lepnet 

代表社員 加藤勇気

異次元の成果を出す最強求人顧問

AI未来鑑定士

1日1000円のX投稿代行

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