
選挙前に言っていることは何%実行されると思いますか?
- yuki kato
- 7月9日
- 読了時間: 3分
選挙はマーケティングである
選挙とは、政治的な意思表明の場であると同時に、
マーケティングそのものである。
候補者や政党は、有権者という市場に向けて、
自分たちという商品をどう魅力的に見せるかを設計している。
それはまさに、企業が新商品を売り出す時の動きと酷似している。
・誰に届けるか(ターゲティング)
・どんな言葉で印象づけるか(コピーライティング)
・どこで発信するか(メディア選定)
・他とどう違うかを打ち出す(ポジショニング)
・記憶に残す仕掛け(ブランディング)
選挙とは、これらのマーケティング戦略を人間という商品に適用したプロモーション戦である。
そして最も重視されているのは、政策の中身より「どれだけ注目されるか」。
中身の整合性や実行性よりも、耳に残る言葉、目に映るキャッチコピーが優先される構造がある。
■なぜ気を引く言葉が優先されるのか
選挙では、有権者の多くが政策の中身まで読み込まない。
だからこそ、インパクト重視の言葉が多用される。
・減税します → 財源や持続性は曖昧でも、響きがいい
・国民のために戦う → 誰にでも当てはまる、曖昧な共感ワード
・〇〇ゼロにします! → 実現性はさておき、断言で信頼感を演出
これは別に嘘をついているというより、買ってもらうための言い方に過ぎない。
候補者たちも、選ばれるための言葉を使っているだけ。
そして多くの人が「響いたから」と投票してしまう構造がここにある。
■実際、どれくらい実現されてないのか?
ここが一番の焦点だ。実際に実行されたかどうかを見てみると、
言ったけど、やってない例は山ほどある。
たとえば…
・民主党の「子ども手当 月2万6000円」→ 一部支給→結局廃止
・鳩山政権「普天間基地は最低でも県外」→ 実現できず撤回
・自民党「アベノミクスでトリクルダウン」→ 富裕層に偏り格差が拡大との指摘
・「消費税は社会保障に使う」→ 実態は不明瞭、国債返済にも流用
つまり、「やるって言ってたよね?」と思うようなことが、普通にスルーされている。
■とはいえ全部ウソと切り捨てるのも違う
一部の研究によれば、政権与党の公約実行率は60〜70%程度とされている。
世界の国々と比較しても、日本は中程度〜やや高い水準だ。
・イギリスやカナダなどの単一政党政権 → 実行率が高い
・ドイツ・イタリアなどの連立政権 → 調整コストで実現率が下がる
・日本は連立だが長期政権なので、比較的安定して達成しやすい構造がある
とはいえこの60%の達成率、実際の感覚に置き換えると…
・レストランで頼んだ10品のうち6品しか出てこない
・ネット通販の4割が間違った商品
・電車が10本中4本遅延する
こう考えると、「まぁまぁ頑張ってる」と言えるだろうか?
皆さんはこの60%、どう思いますか?
■投票の意味は期待じゃなくてもいい
選挙に行く理由を期待に求めると、裏切られた時に失望する。
でも監視や責任の割り当てとして見ると、もっとリアルになる。
・この人にやらせてみる
・ダメなら交代させる
・言ったことをちゃんと見てるよ、と示す
そんな冷静なリテラシーが、今の時代には必要なんだと思う。
■おわりに
選挙で語られる言葉は、希望をくれるようでいて、
その多くは「買ってもらうためのセリフ」だ。
響いた言葉に飛びつく前に、
この人、本当にやるつもりある?と一度問い直してみてほしい。
選挙はマーケティング。
私たちはもっと賢い消費者であるべきである。








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