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医療AIが医者を超えた日、世界は変わるのか?変わらないのか?

  • 執筆者の写真: yuki kato
    yuki kato
  • 13 分前
  • 読了時間: 5分

おそらくはAIが医者を超えても、世界の構造は変わりません。


でもあなたの人生は変わるかもしれない。



◆AIが医者を超えた話


OpenAIのo1が、電子カルテと看護師からの数文だけで人間の医師を上回る診断精度を出したという研究結果が発表されました。


個人的には「時間の問題だろう」と思っていましたが。


しかしそこで私が最初に感じたのはすごいという感動ではなく、それで誰が得をするのか?という疑問でした。


なぜそう思ったのか?


サッカーで考えてみてください。


どれだけ優秀な選手が現れても、試合のルールを決めるのはFIFAです。

選手がいくら革命的なプレーをしても、オフサイドのルールを変える権限は選手にありません。


医療も全く同じです。

資格・制度・保険という3重のルールブックがあって、そのルールブックを書き換える権限は別の人間たちが持っています。


AIが診断精度で医師を上回っても、そのAIを公式に使っていいかどうかは制度が決めます。

つまりAIは補助ツールという檻の中に置かれ続けます。


これが利権というものの本質です。


◆いまAIはどこまで来ているのか?


AIが仕事を奪うという話、単純作業の領域ではもう結論が出ていますよね?


レジ打ち、データ入力、定型的な書類作成。これらはすでに侵食済みです。手でやる必要は無いと、多くの人が理解し始めています。


それが医療・法務・会計という専門職の層にシフトしたという事です。


ピラミッドをイメージしてください。


1番下の単純作業はすでに侵食済み。今はその上の専門職層が攻められている。


その上に制度設計があり、頂点に政治がある。


そして上に行くほど、正しさより正統性が問われる世界になる。


医師の診断は数字で証明できます。

血液検査の数値、画像診断の精度、これはデータで勝負できる。


でも政治的判断や法律の解釈は、誰が言ったかというゲームで動いています。


AIがいくら正確な答えを出しても、その答えを採用するかどうかは人間の権威が決めます。


正統性という壁は上に行くほど厚くなっていきます。


ここまで来るとAIは単なる便利ツールではなく、権力を強化する武器になり得ます。 


診断を支配し、法解釈を支配し、暴力を支配する。

これは国家の定義そのものと言えます。



◆国家の上位になるかもしれない概念



DAOという概念があります。Decentralized Autonomous Organizationの略で日本語にすると分散自律組織です。


難しく聞こえますが、要するに誰も中心にいない組織のことです。


普通の会社には社長がいて、国には政府があります。意思決定の中心が存在していて、そこが権力を持っています。


DAOはその中心をブロックチェーンという技術で消してしまおうという設計思想です。


たとえば投票も、予算の配分も、ルールの変更も、すべてプログラムとみんなの合意で自動的に動く。


誰かが独占できない、誰かを排除できない、誰かに頼らなくてもいい仕組みです。


国家という概念すらDAOに置き換えられるかもしれないという話が、テクノロジーの世界では真剣に議論されています。


これはAIが中心となる、国家のパラダイムシフトです。


しかし、川をイメージしてください。

水が上流から下流に流れるのは、高低差という構造があるからです。

その高低差をなくしたとき、水はどこにも流れず、やがて淀みます。


秩序というのはある種の傾きによって成立しているとも言えます。


高低差というヒエラルキーがない状態は、人類にとって良い事なのでしょうか?


DAOで中心が消えたとしても、そのDAOの内部でまったく別種の新しい権力闘争が始まるだけかもしれない。形が変わっても、人間が関与する限りヒエラルキーは再生成されてしまう。


形を変えて繰り返すのでは?と私は思っています。


人間とはそういう生き物なのかもしれない。

◆結局何も変わらないのか?


個人的に半分はそう思っています。

人間の根っこ、権力・欲・恐怖・承認欲求が変わらない以上、マクロの構造は変わりません。


AIがどれだけ進化しても、人間が作る社会の大きな骨格は変わらないと思っています。


マクロは変わらない。


でも見たことのないミクロがたくさん生まれるんじゃないか?


桜の木はどの時代も同じ構造で花を咲かせます。

でも1枚1枚の花びらは同じものが2つとありません。

本質は同じでも現れ方は無数にあります。


北海道の山奥に住む高齢者が、深夜に精度の高い診断を受けられる。

今まで病院に辿り着けなかった人が、適切なタイミングで適切な情報を得られる。


今まで存在しなかった救われ方が生まれていく。世界の構造は変わらなくても、誰かの人生が変わる瞬間は確かに増えていく。



◆この思考実験そのものに意味がある


医療AIの話から始まって、利権、国家、DAO、平和の定義、人間の本質へと思考が移動しました。


各概念が互いに参照し合いながら、思考が立体になっていきました。実際には具現化できない構造が、思考の中にだけ現れた。


問いと問いが接続されるとき、思考は次元を上げていくと思う。AIとの対話はこれを爆速で実行できる。


医療AIが医者を超えた。


でも本当に超えようとしているのは、私たちの思考の限界の方なのかもしれない。


そして多次元化した思考の塊は、アイデンティティになり得る。


私が何者であるか?

それすらAIが担う、という事なのかもしれない。


あなたは何者ですか?

合同会社Lepnet 

代表社員 加藤勇気

異次元の成果を出す最強求人顧問 

AI未来鑑定士 

1日1000円のX投稿代行

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