AIが加速して半年、改めて付き合い方を考える回。
- yuki kato
- 7月31日
- 読了時間: 3分

■ AIと、どう付き合うか?
最近、AIという言葉に拒否反応を示す人はかなり減った。
ChatGPTもCopilotも、日常的に耳にするようになり、
AIは未来の話から今の道具へと立ち位置を変えつつある。
でも、だからこそ今、問うべきだと思う。
AIと、どう付き合っていくのか?
そのスタンスを誤ると、これからの5年で痛い目を見ることになる。
■ 流行に飛びつく企業、そして不要なAIサービス
いま多くの企業が、AIを導入すること自体を目的にしている。
・周りがやってるから
・業務効率化っぽいから
・経営者が指示したから
理由はさまざまだが、結果的に何のために?誰のために?が抜け落ちている。
そして、そんな企業の焦りに便乗するように、
・機能の薄いAIサービス
・ノーコード風に見せただけの中身空洞ツール
・APIラップしただけで本質のない製品
そういった売り逃げ型AIが溢れているのも事実だ。
■ もうひとつの盲点:AIに酔う人たち
AIを使い始めたことで、急に自分がすごくなったと錯覚する人もいる。
生成AIで作った資料をそのまま納品したり、答えだけを喋ってわかった気になる。
いわば机上の空論をもっともらしく言うコンサルタントと同義。
だが、AIはその机上の空論さえ、もっともらしく整えてくれる。
だから余計に、言ってる本人も本当に理解したと勘違いしてしまう。
──だが、それは幻想だ。
■ AIは可能にする。でも使う側の質がすべて
たしかにAIはすごい。
でも、活かせるかどうかは100%使う人と使う組織のリテラシー次第。
・何ができて、何ができないか
・どの工程にどう使うのか
・出力された情報をどう評価するのか
これらを見極める人間側の力がなければ、AIは無用の長物になる。
いや、下手をすれば混乱と依存を生む毒にさえなる。
■ 正しく使うとは、どういうことか?
結論、AIは戦略と組み合わせて使うものであって、戦略そのものではない。
・困りごとを言語化する
・プロセスを分解する
・その一部にAIを組み込む
・実行と検証を回す
この基本を怠れば、AIを導入しても業務はラクにならない。
むしろ余計に現場が疲れる。
だからこそ、
・経営層がAIに酔わないこと
・現場に理解と裁量を与えること
・導入目的と効果測定基準を明確にすること
これらが、AI活用の最低限の設計要件になる。
■ 最後に:AIとの関係を等身大に戻す
AIはあくまでツール。
主役はいつだって人。
主役である人間が考え、判断し、行動する。
AIはそれを支えるパートナーでしかない。
だが、過度な期待や無理解な導入が進めば、
AIはツールではなく、幻想や混乱を招く存在になる。
だからこそ、今あらためて問いたい。
あなたと、あなたの会社は──AIと、どう付き合っていくのか?
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