キャッチの実質時給を計算してみたらなかなかヤバかった
- yuki kato
- 8月7日
- 読了時間: 3分

■一見稼げてるように見える仕事
街を歩けば、声をかけてくるキャッチ。
飲み放題1500円、お通し付き、美女多数、即案内。
今日も5人送客で1万円ゲット!
週6でやれば月収24万、意外と悪くない?
──本当にそうだろうか?
今回は、その見かけの月収を徹底的に分解してみる。
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■前提:キャッチのバイト
週6日、月24日稼働
1日5人送客 × 1人2000円バック = 日給1万円
月収:24万円(見かけの現金収入)
では、ここから本当の実入りを求めて引き算していく。
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■1. ノルマ・報酬カットのリスク
クレームで成果無効
ノルマ未達で報酬カット
店都合で無効扱い
仮定:
月5回該当(平均1回3000円減)
→ 3000円 × 5 = 1万5000円マイナス
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■2. 摘発リスクの平準化
条例違反(迷惑防止・風営法)で摘発されると罰金10万〜50万円
初犯でも略式命令・拘束あり
仮定:
年間摘発確率15%、罰金平均20万円
→ 月ベースのリスクコスト:2万5000円
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■3. 職歴ブランクによる将来損失
履歴書に書けない=空白期間扱い
転職・就職で大幅に不利
正社員300万円の仕事の獲得率が30%低下と仮定
試算:
年間損失:90万円相当
→ 月換算:7万5000円
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■4. 社会的信用の毀損
賃貸審査が通りにくくなる
クレカ・ローン・分割払い審査落ち
生活コストがじわじわ上がる
仮定:
保証会社費用:2万円/年
分割購入機会損:1万円/年
結婚・出会いの損失換算:5万円/年
→ 年間8万円相当 → 月6666円
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■5. 健康コスト(夜型・ストレス・不安定生活)
夜型生活による不調(胃腸・メンタル)
睡眠障害・飲酒・不規則食
医療費増・自己管理不能の長期影響
仮定:
年間医療・健康コスト5〜10万円
→ 中間値で月6000円
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■6. 人間関係・縁の喪失による機会損失
親・友人・恋人に職業説明できない
紹介や人脈が途絶える
1年で1件のチャンスを逃すだけでも損
仮定:
年間5万円相当と見積もり
→ 月換算:4166円
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■最終計算:実質の月収は?
項目
見かけの月収(現金) +240,000円
ノルマ・無効カット −15,000円
摘発リスク(罰金平準化) −25,000円
職歴ブランクの将来損失 −75,000円
社会的信用の毀損 −6,666円
健康コスト −6,000円
人間関係の損失 −4,166円
実質月収 +108,168円
時給換算(144時間/月)= 約750円
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■つまり、キャッチバイトとは何か?
表面上は日給1万円だが実質時給は750円
秋田県の最低賃金を200円下回るレベル
実際は、リスク・未来・信用を切り売りして最低賃金以下で働く構造
履歴書にも社会にも何も残らない
最悪、逮捕歴・前科・精神不調が残るだけ
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■コンビニでバイトしていた方が100倍マシ
時給1200円+交通費+社保+安定シフト
履歴書に書ける
社会性・礼儀・接客・人間関係など人間としての成長がある
親にも友人にも説明できる仕事
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■最後に、あなたへ
キャッチ=迷惑な存在
そう思っていた人も多いかもしれない
でも、もうイライラしなくていい
彼らは未来も信用も削って、実質最低賃金以下で働かされている
つまり、可哀想な使い捨て構造の被害者たちなのだ
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■締めの言葉
コンビニでアルバイトしていたほうが遥かに良いと言うことになる
見えない誰かに搾取されている
これからはキャッチにイライラしないようにしよう
彼等は実質最低賃金を遥かに下回る金額で使われている可哀想な連中なのだから
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