人類は繰り返す
- yuki kato
- 11 時間前
- 読了時間: 5分

まさかそんな事になるわけ無いでしょハハハハ
と、人類は何回言ってきたのか?
人類は新しい技術が出るたびに、ほぼ同じ反応をします。
まず笑う。
次に否定する。
最後に使う。
そして数十年後、何事もなかったかのように日常になる。
不思議なことに、このパターンは近代だけでも何度も繰り返されています。
少し振り返ってみましょう。
■人間は時速30kmを超えると死ぬと言われていた
19世紀。蒸気機関車が登場した頃の話です。
当時の学者や医者の一部は、真面目な顔でこう言っていました。
人間は時速30kmを超えると呼吸ができなくなる。
身体が耐えられない。
危険すぎる。
今読むとコントの台本みたいですが、当時は本気の議論です。
つまりこういうことです。
人間は自分が経験したことのない世界を、まず身体の限界で否定します。
しかし結果はどうなったか?
現在、新幹線は時速300kmです。
誰も死んでいません。
■電気は精神を狂わせると言われていた
電気が家庭に普及し始めた頃。
これもまた面白い反応がありました。
電線の近くに住むと精神が狂う。
電灯は目を壊す。
家庭に電気を入れるのは危険すぎる。
しかし今の生活を考えてください。
電気が止まると…
エアコン停止
冷蔵庫停止
通信停止
仕事停止
つまり社会停止です。
当時の人が言っていたことを現代風に言い換えると、こうなります。
電気なんて過大評価。
ロウソクで十分。
なんとなく、どこかで聞いたことのあるニュアンスです。
■電話は悪魔の装置と言われていた
1870年代、電話が登場します。
遠くの人の声が線を通って聞こえる。
当然、反応はこうです。
そんなもの信じられない。
気味が悪い。
悪魔の装置だ。
さらに営業上の問題もありました。
顔を見ないで会話するなんて不自然。
今ではどうでしょう?
電話どころか、
顔を見ないLINE
顔を見ないメール
顔を見ないSNS
むしろ顔を見ない方が多い。
人類は便利さの前では、価値観をわりと簡単に更新します。
■インターネットは流行らないと言われていた
これも有名な話です。
1990年代、インターネットが普及し始めた頃。
ネット通販なんて誰も使わない。
クレジットカード情報を入力する人はいない。
一般人には必要ない。
2000年代初期にもありました。
SNSなんて一部の若者の遊び。
ブログなんて日記。
結果はどうなったか?
企業のマーケティングはSNSが中心。
求人すらSNSで行われる時代です。
そして今。
AIです。
■AIは大したことない、と言う人達がいる
現在の典型的な反応を並べるとこうです。
AIは仕事では使えない。
AIはすぐ限界が来る。
AIは一部の人の遊び。
この構図、どこかで見たことがあります。
蒸気機関。
電気。
電話。
インターネット。
毎回ほぼ同じです。
ここで重要なのは、技術の問題ではありません。
人間の認知の問題です。
心理学では
現状維持バイアス
と呼ばれる現象があります。
人間は、自分の理解できない変化を嫌う生き物です。
なのでまず否定します。
そして理解できるようになった瞬間、使い始めます。
■今回だけは少し違う
ただし今回は一つだけ違う点があります。
進化の速度です。
蒸気機関の普及
約50年
電気
約30年
インターネット
約20年
AI
今の進化スピードを見ると、10年単位で社会構造が変わる可能性があります。
しかし今回の技術は特殊です。
蒸気機関は肉体を拡張しました。
コンピューターは計算を拡張しました。
AIは思考を拡張しています。
つまり道具ではなく、認知のインフラに近い。
だから議論が混乱する。
AIはツールなのか?
それとも何か別のものなのか?
まだ人類は整理できていません。
■歴史を見ると儲かるのは別の人
もう一つ面白い視点があります。
技術革命で大きく成功するのは、必ずしも技術を作った人ではありません。
蒸気機関を作った人より鉄道会社。
電気を作った人より電力会社。
インターネットを作った人よりGoogleやAmazon。
つまり何が起きているのか?
技術よりも
使い方の設計者
が価値を作っている。
AIも同じ構造になる可能性が高いと考えています。
AIを作る会社も重要ですが
AIをどう社会に組み込むか
AIをどう仕事に入れるか
AIをどう意思決定に使うか
この設計をする人の価値は、かなり上がるのではないでしょうか?
■まさかそんな事になるわけ無いでしょ
歴史は不思議です。
蒸気機関の時も
電気の時も
インターネットの時も
人類は同じことを言っています。
まさかそんな事になるわけ無いでしょ。
そして20年後。
昔はAIを使わない会社が多かったらしいよ。
という会話が普通に行われる可能性は、わりと高い。
人類は何度も同じ言葉を言いながら、同じ未来に進んでいきます。
そして毎回こう言うのです。
想像もしなかった。
本当でしょうか?
歴史を見ると、人類はいつも想像できていませんでした。
あなたはいかがですか?
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