【中級編】AIでビジネス動画を作る方法
- yuki kato
- 3 日前
- 読了時間: 5分

初級編ではNotebookLMを使って、ナレーション付きのスライド動画を自動で作る方法を紹介しました。
今回の中級編では、いよいよ映像生成AIの本命 Veo3(ヴィオスリー)を扱います。
Veo3はGoogle DeepMindが開発した高精度のAI動画生成ツールで、テキストを入力するだけでリアルな映像を自動生成します。
構図・光源・カメラワークまでAIが理解して描き出すため、まさに撮影の概念を変えるツールです。
ーーーーーーーーーー
■Veo3とは?AIが映像を撮る時代の到来
Veo3は一言で言えば、AIが撮影監督を務めるツールです。
文章で「夕暮れの街を歩く人をドローン視点で撮影」と指示すれば、
AIが構図・影の向き・背景の遠近まで計算して再現してくれます。
他の動画生成AI(Runway、Pikaなど)は、アニメーション的な質感が残ることが多いですが、
Veo3は圧倒的に実写的で、自然光や反射、人物の動きが極めて滑らかです。
この進化により、もはや撮影機材も現場も不要。
AIがあなたの頭の中にある映像のイメージをそのまま再現してくれる時代に突入しました。
ーーーーーーーーーー
■Veo3がビジネスを変える理由
中小企業や個人事業主が最も苦手とするのが動画制作です。
撮影費、編集コスト、外注管理など、どうしても工数とコストがかさみます。
しかしVeo3なら、テキスト指示だけでプロモーション動画が作れる。
これにより、企業は発想に集中できるようになります。
たとえば次のような活用が現実的です。
・美容室が理想のサロン空間をAIで再現して広告に使う
・飲食店が季節メニューを先行プロモーションとして映像化する
・採用動画で働くイメージ映像をAIに作らせる
想像を映像に変えるスピードが、企業の発信力を決める。
Veo3はその時間格差を一瞬で埋めてくれる存在です。
ーーーーーーーーーー
■Veo3で動画を作る手順
① ChatGPTまたはGeminiでプロンプト(指示文)を作成
② Veo3にテキストを入力して映像を生成
③ プレビューで動きを確認し、必要に応じて再生成
Veo3のコツは、カメラ視点・光源・被写体・動き・雰囲気を明確に書くことです。
AIは曖昧な表現よりも、映像的な具体性を好みます。
例)
夕暮れの街を歩く女性を、後方から柔らかい光で追うカメラ。
通りの光がきらめき、風に髪が揺れる。
穏やかで希望的なトーン。
これだけで、Veo3は驚くほど正確にシーンを再現します。
ーーーーーーーーーー
■Veo3実践用サンプルプロンプト
以下は、実際にVeo3で使用したサンプルプロンプトです。
Lepnetロボを題材にした7秒の縦型動画で、AIが静かに広がっていく世界観を表現しています。
テキストをそのままVeo3に入力することで、同じ構成を再現できます。
※以下ーーーーまでが全てプロンプトです
【タイトル】
Lepnetロボ拡張シーン:AIが広がるオフィス(縦型9:16・約7秒フェード)
【概要】
長さ:7秒〜7.5秒
音声・ナレーション・テキストなし
BGMのみ(後付け想定)
Lepnetロボが中心で、ノートPCの前に座っている。
テーマ:AIが静かに世界に広がる瞬間。
終盤は自然光と発光が重なり、白フェードで締め。
【映像構成】
0〜2秒:作業の余韻
カメラ:正面やや左斜め前からロボをミディアムショットで。
ロボがゆっくりタイピングを止め、手を軽く下ろす。
ノートPCの画面が青白く光り、粒子が画面内を漂う。
周囲の空気が少し静まるような演出(時間が止まるような感覚)。
2〜5秒:AIの拡張(分身演出)
ノートPCの画面から、小さなLepnetロボのホログラムが浮かび上がる。
大きさは手のひらサイズ。
3体、順にポップアップしていく。
各ロボは軽く点滅しながら、空中をふわりと漂い始める。
光の軌跡を残しながら、オフィスの奥方向へと飛んでいく。
元のロボは静かに見送るだけ。
照明:自然光+ホログラム発光のブレンド。
5〜7秒:光の拡散とフェード
オフィス全体が少しずつ明るくなり、飛んでいった小型ロボの軌跡が光の線として空中に残る。
画面中央には、最初のLepnetロボが小さくなりながらも作業を続けている姿。
光が徐々に画面全体に広がり、7秒あたりで白フェードアウト。
【カメラ設定】
アスペクト比:9:16
解像度:1080×1920
レンズ:50mm相当(自然な距離感)
動き:前半固定→後半ゆるいズームアウト(奥行きを出す)
被写界深度:中浅(背景は柔らかくボケる)
【照明・色調】
トーン:白・水色・シアン・淡ベージュ
主光源:ノートPC+自然光
ホログラム光はパステル調の青と白
白フェードに向けて光量を徐々に増加(0.5秒ごとに+15%くらい)
【Lepnetロボ挙動指定】
メインロボ:動作は少なめ。手を止めて静止。
小型ロボ(3体):軽く回転しながら上昇、点滅しながら奥へ。
ロボの胸ロゴは常時発光。
最後の1秒で全ロボの光が同時に明るくなり、フェードアウト直前に一瞬強く光る。
【BGMトーン】
音楽:ピアノ+アンビエントパッド(希望・静寂のイメージ)
BPM:95〜100
構成:
前半:静かなループ
中盤:広がる音(リバーブ強め)
後半:1小節伸ばして自然消音
ーーーーーーーーーー
■補足:Veo3はまだ進化の途中
現時点ではVeo3は一般公開段階ではなく、対応言語も英語中心。
それでも映像の再現度は驚くほど高く、今後のアップデート次第で業界の常識が変わる可能性があります。
撮影も編集もAIが行い、人間は物語と思想を設計する時代。
その入口に、Veo3は立っています。
ーーーーーーーーーー
次回は中級編の続きとして、OpenAI.fmを使ってナレーション音声を作る方法をお伝えします。
Veo3で生成したAI動画に、自然で温かみのある声を組み合わせることで、プロモーション映像の完成度が一気に高まります。
AIが映像をつくり、AIが語り、AIが届ける――そんな次世代のマーケティング設計を一緒に実践していきましょう。
AI未来鑑定士 / リクルートストーリーテラー
合同会社Lepnet 代表社員 加藤勇気
応募を来させるプロの会社。
1日1000円のX投稿代行(投稿+エンゲージ活動まで対応)。
詳しくはウェブへ → https://www.lepnet.biz








コメント