経営者交流会にある不都合な事実
- yuki kato
- 1 日前
- 読了時間: 5分

私が7年ほどいろいろな交流会と関わってきた経験からの事実を交えた考察を書いていきます。
個人的見解ですが、ご参考になれば幸いです。
それではいきます…
■やりがい搾取がないと運営が成り立たない
毎回受付に立つ女性がいる。
名刺を並べ替え、遅刻者に連絡し、二次会を押さえ、深夜に写真を加工してSNSに上げる。
報酬は出ていない。
主催者いわく、ここにいれば人脈になるから、と。
最初の数カ月は楽しそうだった。
必要とされる実感は金より効く。
だがやりがいには決定的な弱点がある。
複利で増えないことだ。
貨幣なら貯まり再投資されるが、やりがいはその場で消費されて消える。
半年後、彼女は静かに来なくなる。
会は何事もなく続き、次の受付には別の誰かが立つ。
供給される善意を一人分使い切ってもまたすぐに補充されるから、運営は安定して見える。
人間を燃料にしていることだけが見えにくい。
■経営が上手い事業者はあんまり参加しない
どの交流会にも顔を出す常連がいる。名刺交換は誰よりも多く、登壇すれば拍手が起きる。
けれど彼が何で食べているのかを正確に言える人はいない。
一方、年商で彼の10倍ある経営者は一度も来ない。
交流会に出る2時間があるなら現場を見るか家族と飯を食う、と。
場に最も馴染んだ人ほど場を必要としていて、必要としない人ほど来ない。
経営者交流会は儲かっていない人ほど滞在時間が長く、観察されやすい。
母集団に最初から偏りがかかっている。
■男女関係や金でドロドロしている
きっかけは、善意の紹介だった。
人が定期的に顔を合わせ、酒が入り、悩みを打ち明け合えば、関係は必ず濃くなる。
そして濃くなった関係はある日を境に取り返しのつかない事故に変わる。
ある女性会員は同じ会の男性との間に子を授かった。妊娠が発覚した直後、男は連絡を絶ち、会からも姿を消した。
妻子持ちの男性会員が会で知り合った相手にのめり込み、離婚問題に発展し。奥さんが会を提訴するまでに…。
金はもっと淡々と人を壊す。
事業の運転資金として貸した数百万が、期日を過ぎても一円も返ってこない。同じコミュニティにいるから強くは催促できず、顔を合わせるたびに今月こそはと言われ、結局踏み倒される。
仕事が終わっても請求書どおりに振り込まない問題もかなりよくある。少しずつ値切り、支払いを遅らせ、最後は連絡が取れなくなる。仲間という言葉が、督促をためらわせる毒として効いてくる。
人が集まれば金と異性の問題は必ず起きる。それは普遍であり人間らしさともいえる。
交流会に固有なのは、逃げ場がないほど世界が狭いことだ。
職場なら部署を、街なら店を変えられる。けれど中心で揉めれば、加害者と被害者が同じ部屋で毎月顔を合わせ続ける。
妊娠させて逃げた男も、金を踏み倒した相手も、来月にはまた笑顔で名刺を配っているかもしれない。
人脈という言葉で始まった関係が、抜けたくても抜けられない地獄に変わっていることに当人たちが気づくのは、たいてい何かを失った後だ。
■中枢が最大利益を得ている
主催者は会費を集め、スポンサーを募り、登壇枠を売り、上位コミュニティへ引き上げる。
中枢最も稼いでいることに皆が気づいても、口にしない。
たまにぼやく人がいるが、その人に限って自分では会を立ち上げない。
場所を押さえ、人を集め、トラブルの矢面に立ち、最初の赤字を飲む覚悟がいるからだ。
だから私は、中枢が最大利益を得ること自体は当然な事だと思っている。
場を作りリスクを負った者への当然のリターン。
問われるのは正当性のほうで、中枢の正しさは最も稼ぐことではなく、参加者に何を返しているかで決まる。
ここまでが昔から変わらない不都合な事実。共通の根はフィルターの不在で、参加コストが低い場ほど、価値を出す人と探すだけの人が同じ密度で混ざり、平均が下がる。
では私にとっての経営者交流会とは何か?
私にとっては、テスト場所でありアウトプットの対象であり、なにより今はGambizの認知を広げる主軸。
やりたいことをやるための基盤として存在している。
ここまで書いたネガティブは、すべて事実だと思う。ただ、これは昔からずっとそうであって、わかった上で参加するべきものである。
それを全部含めて、マーケットとして使える対象かどうかを判断する。
それが経営だと思う。
なんとなくいいことありそう、で入会させようとする。
その時点で明確な価値を言語化できていないなら、入った先に具体的な価値はおそらく残らない。
その価値は金でなくてもいい。
けれど、言語化できているかどうかは絶対に必要である。
私は時間と金を投資している。
費用対効果が割に合うと踏んだから始めた。
実際利益はかなり出ているし、複利的な価値も時間とともに増えている。
結果としてそうなっている。
これは、入る前に自分にとっての価値を言語化できていたからだと思う。
最後に一つ、よくある勘違いを書いておく。
ギバーズゲインは構造の説明であって、行為そのものを命じる言葉ではない。
先に与えた者に巡り巡って返る、という構造を観察した記述にすぎない。
ところが現場ではこれが行動規範にすり替わり、与え続けることが正義だと説かれ、結果として時間を搾取する仕組みの正当化に使われている。
冒頭の受付の女性が燃え尽きたのも、まさにこのすり替えの帰結。
構造の説明を行為の命令だと信じ込ませること、それ自体が、低層交流会の最も静かで巧妙な搾取なのだと思う。
私はこの存在に、とても感謝しています。これからは私がそれを創っていく、それがGambizというプロジェクトです。
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